ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

十五夜さま

2013-09-20 14:13:35 | 日記・エッセイ・コラム

ご多分に漏れず
わが町内に於いても
廃業・店じまいの店舗が増えている。

核家族と高齢化
さらには長期の不況も関わって
若い連中が町を出てしまう。

残された年寄りたちが
なんとかがんばって地域を支えている。
しかしそれにも限界があり
周りから馴染みの商店の灯が消えていくのは
とても寂しい。

4月から消費税8%になる公算が高い。
消費税は当初
社会保障費に使われるということで
国民の多くが納得していたが
いつの間にかインフラ整備に回されてしまいそうだ。

二枚貝ならぬ
二枚舌ばかりが生息している政界という海の底。

今宵は十五夜さま。
さっそく窓際に芒を挿し
りんご・梨・サツマイモを供える。
軒下で子どもたちがぼうじぼを打つ。

「ぼうじぼ当たれ三角四角のそばあたれ・・・」
うしろの暗がりで疲れた子どもが一人
皆から遅れてぼうじぼを打つ。
(その子は昔のわたしであろうか)

中空ではまんまるお月さんが微笑んでいる。

深夜、震度4の揺れ。
雨・風・地震とこの頃やたらに騒々しい。

*ぼうじぼ(穂打棒):豊作を祈る地方の伝統行事