目には目を

キャットフ－ドを目当てに
10羽ほどの尾長の群れが庭にやってくる。

すがたはとても美しいが鳴き声はよくない。

いつだったかその中の一羽が庭に死んでいた。
外傷はなくきれいなままで。

エルがやったのだろう。
いたずら盛りの仔猫で木の上でじっと狙っているのを観たことが有る。
とらえて遊びに飽きるとそのままほっぽり投げてしまう。
このごろの猫は生肉を食べたりはしない。

先日は三日ほど続けて大きな金魚が死んでいた。
近くに池はないし、飼っているいる家もない。

少し遠征して捕えてくるのだろうか。

そのエルが昨年の暮れから姿を見せない。
ゴンベエたち数匹の猫たちも居なくなった。

おそらく金魚の飼主に罠を仕掛けられたのではないだろうか。

人間の手に捕まるようなグズな猫たちではないので、
きっと巧妙な罠に掛かってしまったに違いない。


　　　　　七草や七つに足りぬ粥なれど