ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

変貌

2014-08-04 12:55:06 | 日記・エッセイ・コラム

このごろ
風流とか風雅という言葉が
日常の暮らしから消えてしまったような気がする。

先ごろ
テレビを観ていてわが耳を疑った。
江戸風鈴が売れなくなったという内容のもの。

あの極薄のガラス細工から醸し出される繊細な
風の音が騒音と捉えられて
隣家とのトラブルになっているという。

売れなくなったのはそれだけではなく
生活様式が変わって
風鈴を下げる場所が無いともいう。

それにしても風鈴の音色を騒音とは・・・・!?

わが町のとある地区でも似たようなことがあった。
街路樹の桜が
落花や落葉で庭をよごして困るという
住民からのクレーム。
早速町役場は
20本の桜の木を根元から伐り倒してしまった。

気づいているでしょうか。
今、日本人が急激に変貌しているのを。
毎日人が殺され
偽装欺瞞がまん延し
道徳・節操・倫理観は喪失しアイデンテティの崩壊。
・・・・何やらうすら寒いものを感じてしかたない。

     百の風担いで来るや風鈴売り


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ベンベエさん、電子図書が一般化してくると「風が... (バオバオ)
2014-08-07 09:28:26
ベンベエさん、電子図書が一般化してくると「風がページをめくる」「思い出の花の栞」「図書館のノートとインクの匂い」といったフレーズは理解されなくなりますね。
返信する
バオバオさん。 (ベンベエ)
2014-08-07 10:11:40
バオバオさん。
ほんとうに、ときめきは遥か銀河の彼方に。
返信する

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