だれだ
払っても
払っても
やってくる
額に止まり
手の甲を舐め
けんめいに
拝んだりしている
打てない
なにか啓示のような気がして
蠅叩きを持っても
打つことができない
梨を剥いてやるが
それには目もくれない
払っても
払っても
わたしにやってくる
「おまえは だれだ」
もうすぐ彼岸入り
台風一過路地に迷子のつむぢ風
だれだ
払っても
払っても
やってくる
額に止まり
手の甲を舐め
けんめいに
拝んだりしている
打てない
なにか啓示のような気がして
蠅叩きを持っても
打つことができない
梨を剥いてやるが
それには目もくれない
払っても
払っても
わたしにやってくる
「おまえは だれだ」
もうすぐ彼岸入り
台風一過路地に迷子のつむぢ風
直売所で
紅東(べにあずま)という銘柄の
サツマを見つけた。
ほっくりほくほく丹波栗のように旨い。
サツマは皮も一緒に食べると胸につかえない。
年齢とともに食の好みも変わり
この時季は旨いサツマが食べたくて
直売所をきょろきょろする。
(冬眠前の熊と同じか)
一昨日はトウモロコシを食べた。
(やっぱり熊・・・)
今夏最後のトウモロコシになると思うと
愛おしさも加味して
一粒一粒
感慨深いものがある。
サツマを蒸かしている間に
詩を一編書こうとペンを握るが
最初の言葉が見つからない。
何も感動がないのに詩を書こうなんて
度台無理なこと。
さっさと諦めてサツマイモに集中する。
----女房と猫はテレビをつけたままお昼寝。
新秋刀魚一つ寂しく焼かれけり
彼岸が近付いているせいか
向うに行った人たちが
この頃やたら大勢やってきて
毎夜、夢の中で賑わっている。
ふしぎなことに
何を話しても彼らの声は聞こえない。
口をぱくぱくさせているのに音声がないのだ。
ただ 共通して言えることは
誰もが明るく幸せそうな顔をしている。
さびしく孤独に死んだ人も
激痛に顔を歪めて死んだ人も
皆 生き生きとして楽しそうだ。
大事な人をこっちに残し
あの世とは
そんなに良いところなのだろうか。
「それはそれは
言葉に言い表わせないほど素敵なところ。
その証拠に行った者はだれも戻ってこない」
落語の一節を想いだしている。
ちちろ虫鳴くや鳴け鳴け月欠ける
今朝の5時
2020年オリンピック&パラリンピック開催地が
東京に決定した。
IOC委員の投票状況をラジオで聴いていて
なかなか緊張感があった。
東京に決まったことは嬉しいことで
日本に新しい活力が生れることを信じたい。
ともあれ
安倍首相が世界に向けてアピールした
「放射能汚染水漏れの安全宣言」は
命懸けで守らなければいけない。
いつかの首相のように
単なる思いつきや感傷で終わらないよう
世界との公約を厳守してほしい。
首相個人の顰蹙では済まされない。
9月に入ると朝晩が極端に寒くなり
夕べは湯たんぽを抱えて寝る。
坐骨神経痛には
膝から下が冷えてなかなか眠れない。
弁当箱のような可愛い湯たんぽで足だけ温める。
熱めの茶啜り秋雨聴きゐたる
美術館は大丈夫か?
古い母屋は無事か?
竜巻の件をニュースで知ったと
メールや電話で沢山の見舞いを頂いた。
有難いことだ。
遠くは京都(史郎叔父の教え子)から
パソコンにメールが入った。
竜巻は大分逸れて通過したので
わが家に被害はなかった。
それにしても二日前の千葉・埼玉につづき
わが町に現われるとは・・・・
地震・猛暑・豪雨・竜巻と明らかに異常気象。
とうとう地球のコントロール機能が
狂ってしまったようだ。
美しい日本の静かな田舎町に
この先なにが起きるか判らない。
今もまた雨が強くなってきた。カミナリも烈しい。
郵便配達人がずぶ濡れ。
棗の実散らして去りぬつむじ風