心と身体がよろこぶ“気功養生”

「養生気功塾」のお知らせ、気功の魅力、気功養生法、気功の生活術をメインに、日々のあれこれも書いています。

伝統的呼吸法・亀の呼吸

2022-08-08 13:49:12 | 気功の話

気功をわかりやすく伝えてくださった

津村喬さん

 

もっともっと

いろいろ聞きたかったと思います。

 

それでも、かなりのものを残してくださったので

その文章から

少しずつご紹介します。

参考になさってください。

 

立秋に入ったこともあり

「呼吸」の話を。

 

ーーーーー

亀の呼吸は、わかっているかぎり一番古い気功法です。
5500年くらい前といわれますから、紀元前3500年くらい前のことなのでしょう。
 
・・・
 
 
「神亀服気」は最古の呼吸法といってもよいものです。
同じ姿が、1984年に青海省で発見されたツボに描いてあります。
その下流の、岷江沿いの民族は亀とスッポンを王朝の名前として、紀元前の長い時期を過ごしたのです。
ツボには両足をひろげて低い姿勢から上体を挙げてきて、頚をそらせてあごを突き出した姿が描かれています。それが「神亀服気」です。それはすごく昔から「亀息」ともよばれて、いろいろな文献にも登場しました。葛洪の『抱朴子』には戦乱の中で穴に落ちた子供が亀を見つけて、その呼吸を真似ていると飢えも渇きも知らなかったという話が載っていて、その呼吸が「亀息」つまり「神亀服気」なのです。
ほかの気功があとから加わって、亀蛇気功ができました。
蛇の背骨運動と亀の呼吸法が結びついたものが亀蛇気功です。
 
とりあえず神亀服気だけでも体験してみてください。
 
坐ってやるときは、椅子にかけて、足を広げます。
真一文字にする必要はありませんが、開いたほうが上体を落として行き易いでしょう。
手はそけい部に小指側を当てて、下腹を抱えます。
あるいは、膝に手をおいてもいいです。
鼻から息を吐きながら、上体を前に沈めていきます。
自然に下がって行く人は下げていってください。
私のようにおなかがつかえたり
年取って苦しいという人は無理しないでください。
高血圧で頭を下げるのが怖いという方は
(周稔豊先生はのどのマッサージをすこしすれば大丈夫と言っていましたが)
やはりそんなに落とす必要はありません。
吐ききって、顎を前に出します。
このとき息を止めています。
吸い始めて、あごを出したまま上に上がってきます。
上体をすっかり起こして、顔がすっかり上を向くまで
上がってきます。
そこまで吸って、吸いきって息を止めます。
しばし止めて、息を吐きながらゆっくり正面を向きます。
上がっているあごが下がるわけです。
そのままもう一度息を吸って
はきながら上体を下げていきます。
こうして、最低九回繰り返します。
 
周先生のテキストでは、連続81回まではやっていいようになっています。でも最初は九回でもかなり長いと感じます。
三回くらいから、五回、七回とならしていってください。
普通は九回で十分と思います。
 
下腹を圧迫するので骨盤の中のうっ血を取り、性器の周辺、子宮周辺の血行をよくします。
そして脳の血液をダイナミックに入れ替えて、リフレッシュしていきます。
 
 

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