気功法をお伝えする時に…
その方法が呼吸法でない場合は
呼吸は
「自然にまかせて(自然呼吸)」
または
「呼吸は気にしなくて大丈夫」
とお伝えしています。
この辺について
質問があった時には
簡単にお答えすることはしていますが・・
納得してくれるような
まだまだ分からないような…
という顔をされることも多いので
ほぼ同じことを
津村喬さんの記事に
載っていたのでご紹介。
Q&Aの形で載っています。
Q:呼吸法についてはあまり普段教えたりしないんですね。
A:簡単な呼吸法を伝えることはあります。しかし本気で伝えるとなると、まとまった時間が必要です。じっさい大部分の気功法は自然呼吸ですんてしまいます。
Q:自然呼吸と言うのは、とくに呼吸の仕方を意識しないという意味ですか。
A:そうです。動作に合わせて自然にして、とくに呼吸法を考えないということですね。
Q:でもそうすると、ひとつの動作でもある人は吸い、ある人は吐くというようになると思いますが、それでいいのですか。
A:もちろんいいのです。やっているうちに、自分でタイミングがわかるようになります。わかるまでは意識しなくていいということですね。
Q:でもそれはかえって難しそうですね。
A:だから最初は呼吸を考えないということを強調するのです。すでに日常の中で誰でも呼吸をしていますよね。それを意識してしまうと、どう吸ったらいいのか、どう吐いたらいいのか、まよってしまうことになります。だからその段階ではなるべく呼吸のことを考えずにいるというのが大切です。
Q:考えなくても、いつの間にか腹式呼吸になったりしている場合はどうするのですか。
A:それは自然にそうなるので、いいわけです。けれど、それは意識して一貫して腹式呼吸をやるのとは別のことです。
ーー
Q:腹式を教えてくれる先生はあっても、胸式を教わる機会はあまりないのではありませんか。それとも胸式は自然にやっているのでわざわざ訓練しなくてもいいとか。
A:たしかに自然呼吸が胸式になっている場合は多いです。吸うときに胸が膨らみ、吐くときに胸が縮みます。肩が上がってはいけませんが、ちゃんと訓練を受けたことのない歌手ではまれに肩が上がる人がいます。
Q:なぜ「肩が上がる」のがよくないのですか。
A:肩が上がるということは喉から首、肩が緊張して収縮し、のびのびと声が出せない、あるいは自然に呼吸ができないということです。自覚的な訓練として首を縮めて緊張し、ゆるめる方法が諸病源候論の導引にはありますが、それはゆるめるためにわざと緊張しているわけで、普通の呼吸には使えません。
Q:「肩が上がらない」ということは、肺が開いていくときに、上に開かないで、前後左右あるいは下に開いていくということですか。
A:前後左右にのみ開いていくことが胸式呼吸で、下に開いていくことが腹式呼吸だと理解していいと思います。
参考までに