ハーブの雑学記

ハーブ・紅茶・キャンドル・食・街
いっぱい興味があります 「あっ見ぃーつけた」をテーマに。

もう新年をまつ(松)ばかり

2005年12月30日 | 楽しむハーブ
正月が近付くと恒例の「玉藻能」のポスターを眼にしたり、「こんぴら歌舞伎」の演目が発表されたりしますが、気になるのが舞台一杯に描かれている(松)の事です。

クリスマスは何処でもモミの木なのに何で?
ちなみに正月は徹底して門松・の内はもちろん、フラワーアレンジメントにまで松は欠かせないらしい。

観世流能舞台には春日大社の影向(ようごう)の松が描かれていて、演者がその松に向かって能を舞うのだそうです。
歌舞伎はその能を真似て発展したために、「船弁慶」や「紅葉狩」が松一杯のバックで演じられます。神がかり演目がほとんどですが…

松は西洋ではパインと言われ別に日本独自の植物ではなく、北半球に多く分布していて精分は印刷インキや塗料石鹸等に広く使用されていますので、新年を迎えるに当たって松の木姿の清らかな姿とともに、本来の精分の邪気を振り払うような匂いの効果も見込まれていたのかなと思われます。

正しい所似を知ってる人教えて下さい。
では良いお年を!

X’masのプレゼントはなーに?

2005年12月26日 | 楽しむハーブ
X’masとしては後のまつりになりましたが、プレゼントは何でしたか。あげるのも貰うのも楽しいものです。

この世界的儀式の主、イエス・キリストは大きな愛をこの世の総ての心にプレゼントしましたが、自身も貰った事が記述されています。嬉しかったかどうかはちょっと判りませんが…。

新約聖書に記される「東の方から贈り物を携えてキリストが誕生した馬小屋」を訪れた時の三人の東方人の贈り物の事です。

それは黄金・没薬乳香で、黄金は言わずもがな、今でもプレゼントされれば誰にでも大ウケ。じゃあ没薬や乳香は?

二つとも、ヨーロッパでは先史の頃から神と人の間を煙によって近づける唯一の材料になる薫香としての樹脂の一種です。良い薫りのする煙の方角に神が集まったり、煙を通して愛を降り注ぐと信じて止まない人達が、黄金と同じ位の値打ちのある高価な香料を探し求めた訳です。

古代オリエントでは「乳香は神、没薬は救世主、黄金は王」と見なされました。現代は代用に「パー(通して)ヒューム(煙り)」として薫り付きの水=香水を代用していますが…。
さらにそれらを何倍にも希釈してオードトワレなどとして使用するのでは、よほどぶっかけないと効果は薄いかもネ。



ダウ゛ィンチ受胎告知の背景

2005年12月22日 | 楽しむハーブ
コニファーの寄せ植え…何処で見た景色?

ウフィツィ美術館所蔵のレオナルド・ダ・ウ゛ィンチ作「受胎告知」の背景を思い出しました。

レオナルドは構想を練る時、生誕地ウ゛ィンチ村の針葉樹の群を思い起こして描いたのでしょうか。
ウ゛ィンチ村のレオナルドは幼い頃から植物を熱心に興味深く眺め、感覚的で繊細な生き物として描いています。これは彼が20~23歳の作品。

天使から受胎を告知されるこのシーンにはコニファーを遠景に天使の手には一本の百合、羽織ったマントの裾下にはハーブが咲き乱れている様子が詩情豊かに描かれています。

このクリスマスの時期、一枚の絵から溢れ出るすばらしい天才のセンスを感じずにはおれません。ウフィツィ美術館全集を開いて…私は今天使です。

みかん科ルーの力は百人力

2005年12月20日 | 楽しむハーブ
ルーは和名をヘンルーダーというミカン科のハーブ、その葉っぱの形からトランプのスートの1つ「クラブ=三つ葉のクローバー」を編み出したと言われています。

ヨーロッパ中で16世紀にぺストが大流行した時4人組の泥棒が、ぺストの治療で留守になった家に次々忍び込んで度重なる空き巣狙いを働いたにも関わらず、4人の泥棒はぺストに感染せず、人々は頻繁に被害を被りました。

それでも悪事は続かず捕まった時に、何故ぺストに感染しなかったかを尋ねた警官に、泥棒は毒消し作用の強いルー等のハーブをこれまた殺菌効果のある酢に浸けこんで熟成しそれを毎回身体に刷りこんで抗菌をしていた事を白状しました。

その後ヨーロッパ各地に「4人の泥棒の酢」を利用した犯罪が真似られたと言う事です。

そして「4人の泥棒の酢」は殺菌効果の高い妙薬として暗黙の地位を得たそうです。

めでたくなし・メデタクナシ。

春待つ芝桜カフェ

2005年12月18日 | 楽しむハーブ
1面芝桜で有名なカフェ「ジャルダン」も今は寛げる冬のたたずまい。

店内も心地良く整頓され清潔で、春には芝桜で彩られる広大な艶やかさを想いつつ、色枯れた山里の景色を眺めながら、飲む紅茶はし・あ・わ・せ。

あまり人の気配がないのが良いのです。



クリスマスがやって来る

2005年12月16日 | 街たより
高松丸亀町商店街第2レッツで、恒例のキャンドルを手作りする会が始まりました。

12月16日(金)17日(土)18日(日)の3日間、午後1時~4時好きな時間に自由に参加出来ます。費用は1この材料代100円です。

キャンドルトモスクラブのメンバーでいろいろ教えてくれます。所要時間は10分位かな。
今年は期間が短いので、思い立ったらすぐにゴー!

ヘビノイチゴは毒の味

2005年12月15日 | 楽しむハーブ
クリスマスが近づくと本来は初夏が最盛期のはずのお馴染のオランダ系イチゴがどっと市場に出回ります。

ハーブでのイチゴはワイルドストロベリーを指し、ここ2、3年テレビか何かの影響で幸せが授かるハーブとして広まったらしく、旅先の広島県の山あいのハーブガーデンでは、引っ張りあいの大人気を得ていました。和名がエゾヘビイチゴとあって、食べられない印象ですが味は素朴で美味です。

ウェジウッド社の一番人気の絵柄がワイルドストロベリーです。

私的には彼のシェークスピア描く「オセロー」の劇中、クライマッスシーンでオセロの騎手イアーゴーの拾ったハンカチ、これはオセロの妻への最初の贈り物であり印として草イチゴの刺繍があった為に、不倫を諮られて妻は夫オセロに殺されてしまうのに、本当に幸せを呼ぶのかなァなんて思ってしまうのであります。

我が家でストロベリーポットに植えてあるワイルドストロベリーが寒さに耐えながら花をつけました。どうか幸せを呼んでね!


窓辺にジャスミンの揺れる隠れ家カフェ

2005年12月05日 | 楽しむハーブ
シャネルの5番のベースになる花ですよ。と窓辺に揺れる大き目のジャスミンを見ている私にマダムがひとり言のように云いました。

もう咲き終わりのジャスミンの花が名残り惜しそうに山添いの風に妖しく揺れています。
ウ゛ィウ゛ァルディの歌曲「私はジャスミンの花」を聴きたい気持ちのティブレィク。
シャネルの5番以外に『オペラ座の怪人』の上演を記念してジャスミンをミドルベースにしたパフューム<パルロックス>が発表されたのもニュース。


国道から50m位入っているので見つかり難くて、自分にご褒美をあげたい人だけに教えてます。

東かがわ市、ハイウェイなら津田インター大内方向から降りて R11号を東上すること500m…喫茶「ジュネーブ」と「ホンダプリモ」の間にある細道を山側に50m入ったところ。判りにくいけど黄色のパテライトがついていれば営業中。

白菜のレリーフが珍しい

2005年12月01日 | 楽しむハーブ
昭和5年に仏生山に移築された香川県農業試験場

木造の2階建て建築ながら玄関には立派な車寄せがあり、正面を少し離れてみると両脇の植栽とともにため息ものの建物です。

ややっ、あれは…見上げた張り出し部分にまさかの白菜!!
半分に縦割りしたかに見える確かに白菜のレリーフが8ヶ所もある。さすが農業試験場。
場内のいたるところに不思議なものばかり。

タイル壁画の亀の絵や石臼3ヶオブジェは いつ、誰が。
疑問は尽きないけど楽しい限り。学校関係の方もいつ頃何のために置かれたかは70年学校史にも100年誌にも記載がないそう。

もしかしたらおじいちゃん、おばあちゃん、長老か゛聞いているかもね。