ハーブの雑学記

ハーブ・紅茶・キャンドル・食・街
いっぱい興味があります 「あっ見ぃーつけた」をテーマに。

雀の鉄砲属さん

2005年10月29日 | 楽しむハーブ
美味しいハーブティはレモングラスやミントに代表されますが、水色が夕映えの様に変化するマロウも素敵です。

ハーブのティを風味で分けると圧倒的にレモン風味が多い様な気がします。

庭先でちょうど飲みごろに育ったレモンバーベナ…よくベルベーヌとも言われていますが、車をバックしていて大きい枝を折ってしまい折れたものを挿し木したのですが、上手く付かずに枯らせてしまいました。今秋残りの小枝がやっと収穫出来る様になりました。

春と秋のこの葉のティは一番と思います。

和名が面白く、命名した学者さんに是非面会したいくらいです。

雀の鉄砲属熊葛科檸檬馬鞭草〈すずめのてっぽうぞくくまつづらかれもんばべんそう〉

只なのにギッシリですごーい

2005年10月26日 | 楽しむハーブ
久しぶりに東京に来ました。

原宿の再開発もかなり進んで、欅通りにマッチしたアパートメントが姿を見せ始めていました。

再開発といえば丸ビル辺りも殆んど完成に近いのでしょうか。大型クレーンがすっかり少なくなっておりました。
丸ビルの地下に入ると「明治屋」前通路に小冊子が置いてあって、しかもフリーペーパーです。

これがかなりスゴい。
表紙のパセリの写真もみずみずしく、今回特集のセリ科のハーブ達の写真や記事が文中びっしりです。

一時よりハーブ誌が少なくなっておりますので「只なのにすごーい」と思ってしまった訳です。



しぃーずかぁな里の隠れレストラン

2005年10月21日 | 楽しむハーブ
ちょっと行った所にある森林公園へリースに飾る木の実を採りに行きました。

空は澄んでいて高く、フィトンチッドが満ち満ちの上等な日。
ぶら下がっている細い枝を引っ張ると手ごろなリース材に。
もうハゼの木は赤く色着き始め
まもなく錦秋…

あっこんな田んぼの真ん中に ??
おばさんや女の子を乗せた自動車がどんどん細い道を進んでいきます。
やはり山里レストラン朽ちかけた板になにやら意味不明の文字が。看板らしい。

「五風十雨」

予約なしで割り込んでグルメしました。
少々判りにくいけど ☎087-849-0510で ナビってぜひどうぞ。といちおしです。




チョコレート色でいい香りがします

2005年10月20日 | 楽しむハーブ
10月29日から奈良の国立博物館で恒例の「正倉院展」が開かれます。ことしは第57回展でテーマは(囲碁)と(珍しいもの)とか。

7.8年前に(香り)をテーマにして展が開かれ、有名な香木“蘭奢侍ランジャタイ”の現物を見ました。

出所は多分ベトナムかタイ、のちに伽羅と称される香木。
今は正倉院に保護されているが最初の持ち主は奈良東大寺。過去にこの銘木に魅せられて足利義政・織田信長が東大寺から持ってこさせて一部を切り取らせたそうです。それから明治天皇も魅せられたひとりです。
寺院タイ時の権力者のタグマッチですね。

不思議な名前は持ち主だった東大寺が“蘭”に東を“奢”に大を、そして“侍”に寺を組み入れての命名と知りフェーッと思ってしまった。

香る木もいろいろあるけど、わが家の花嫁の木マートルも幹に触れるたび良い香りを放っています。

平賀源内さんも通いました

2005年10月17日 | 楽しむハーブ
こんぴら船々で有名な讃岐のこんぴらさんも先頃秋の大祭がありました。

参道の途中に五人百姓がいます。神社から任命された門前の商店で、こんぴらさんの重大行事の進行にも関われる由緒ある五軒です。

このお店の売り物は飴ですが只のモノではなく、「愛宕山の樒」=厄よけの木。「大峰の陀羅尼助」=特効の漢方薬。にも匹敵すると木版刷り『金乃比羅参詣名所図絵』に記され、隣県の『伊予節』にも「こんぴら土産にセンブリ…」と唄われている自家製キャンディです。今で言うハーブキャンディですね。

30年程前迄は地黄や甘草の成分を含んだぬか飴を竹の皮に包んで売っていましたが、今はテーマカラーのゴールドキャンディです。

全山が神域で自生の薬草も多く、彼の平賀源内さんも高松藩の薬草管理者として2日もかかる高松から何度も薬草を調達に来たようです。

五人百姓のいる大門からちょっと参道を脇にそれると見事な山萩が咲いていました。

さあさあ、いらっしゃぁい

2005年10月13日 | 楽しむハーブ
秋祭りがたけなわです。
神社の参道にはタコ焼、綿菓子、林檎あめ…妙に血のさわぐ露店が一杯列びます。

露店商のことを総して香具師(やし)とか、関西では神農(しんのう)さんと言います。香具とは薬草や田に植えるもの、またそれを調理したり、育てる用具をさします。
神農さんも同様で農業や薬や医術を発見した神様の事だそうです。

大勢の見物人の前で「お代は見ての帰りだよ」等と言いながらわが身を傷つけてよ~く効くというガマの膏を売りつける。薬膏を売るためのパフォーマンスですよね。
香具師も神農さんもおなじ薬師(やくし)から出来たコトバのようです。

今は農業も機械化が進んで 春市や秋祭りにくわ、鋤、けんど(ふるい)など、農業用の機具がおかれることが殆どなくなりましたが、思えば参道周りは現代で云えばドラッグストアやハーブショップだった訳です。



紅茶の木の実がなりました

2005年10月11日 | 楽しむハーブ
カメリアシネンシスが茶の木の学名です。カメリアが椿ですから葉はツバキ(艶のある木)と同じで艶々していて実もなります。

友人は五月に自宅の茶の木から葉を摘んで紅茶をつくります。

今は沖縄の「オキナワンティ」鹿児島の「べにふうき」阪神では「はせがい紅茶」大山の「陣構紅茶」高知の「天狗紅茶」と地ビールならぬ地紅茶がたくさん作られています。


イギリス紅茶の原点は日本から輸出した緑茶ですから国産紅茶はもっと飲まれても良いと思います。

                             

残念ながら終ります

2005年10月10日 | 楽しむハーブ
関西の電車の駅にこんなポスターが貼ってありました。

懐かしい「菊人形」が1世紀に近いイベントの幕を降ろすと云う事になったようです。

杉浦日向子さんも云いました。

古今和歌集の頃から歌に詠まれたキクは香りを持つ植物として、江戸時代には庶民が栽培に狂奔したそうです。
庶民ゲームの「花札」の9月にを描き、盃に浮かべて飲み、花びらを布にくるんで体を拭って長寿や縁起を願い、自慢の花を比べ合い、江戸中が菊に狂ったとも云え、それから観衆の気を惹く為に人形に仕立てて競ったのが「菊人形」の始まりとか。

今源義経ブームで菊人形の盛んな福島二本松や閉展する枚方もテーマが同じです。名残に是非出かけてみては!