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浅草待乳山聖天と今戸神社


灼熱の日々がやっと過ぎ、今日は少しだけ恵みの雨が降った。
先週末の30日、熱風を逃れて東京散歩に出かけた。
我が地より東京の方が3、4度は低いのだ。
地元で行くべき集いが夕方からある。なので今回は近くの浅草方面。
テレビで何回か紹介されていた待乳山聖天に決め、電車に乗る。

約1時間で浅草駅に到着。喫煙所でタバコを吸ってから歩き出す。
隅田川に沿って北に歩くこと15分、待乳山に到着する。
ここは小高くなっていて江戸時代は名高い眺望の地だったという。

西麓の入口左手に「池波正太郎生誕地」の碑があった。
池波ファンの一人として嬉しい出会いだ。
境内のそこここに、二本の二股大根が交差したものと巾着のデザインが見られる。
大根は夫婦和合、巾着は金運を表すという。
祀られている聖天は、実に庶民的な仏様とみえる。

境内を散策した後、直ぐ北にある今戸神社に向かう。
途中「いまどばし」と書かれた橋柱があるが川がない。
川筋であったと思われる所は山谷堀公園となっていて吉原の方に続いている。
江戸の旦那衆は、ここを通ったのだろうか。

歩いて2、3分で今戸神社の入口に着く。
神社の左手に石造りの2体の招き猫が迎えてくれる。
「石のなで猫」と注釈がある。
なでた後に携帯に待ち受けにし、毎日祈ると願いが叶うらしい。
独身と思われる少し年増の女性が、真剣に何枚も撮影していた。
親父も心の中で同情したことは言うまでもない。

本殿の中にも大きな招き猫が2体あり、ここが招き猫発祥の地であることを示す。
さらに狛犬近くに今戸焼き発祥の地、沖田総司終焉の地の碑も建っていた。

まだ時間があるので雷門に戻り、門前にできた「浅草文化観光センター」に寄る。
受付の美人に見とれていたら、「何かご用ですか」と言う。
とっさに「この辺の地図はありますか」と言っていた。
美人は地図を渡してくれてから「8階が展望室になっています」と言う。
早速行ってみると、眺望が良い。現代の待乳山と言える。
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