さてさて、次の日、とりあえずチェックアウトして。それから弟んちに向かいます。
そこでしばし歓談。
美味しいケーキをいただいてとってもうれしい。近所の、まちのケーキ屋さんのだったらしい。京都はおいしいものがいっぱいです。
しばしのつもりが気がついたら2時間くらい経ってました。いかんいかん。
楽しいなあ。やっぱりきょうだいというのはいいなあ・・・としみじみ。ありがとう。いつまでもお互い元気でいよう。心の中で話します。
そのあと見かけたのが冒頭の写真の風景。
ちょうど祇園祭の準備が始まってるとこで、とてもうれしい。写真は菊水鉾のとこでした。
なんやろーと思ったら、山鉾巡行のときに鉾の上が引っかからないようにかぶせてるらしい。ふーんそうか。そういえばなんかあちこちに覆いがあるなあ。そうかあ。
まだ鉾はどこにも立ってないけど、旅人にはこれだけでぐっときます。お囃子が聞こえ、ちょうちんの灯りも見える気がします。
ここでお囃子の練習をしたはるそうやと教えてもらいました。ジモティ情報は貴重やなあ。じーっと見るけど人の気配なし。怪しい私。
ここから西山へ。両親が眠っています。
お葬式に行けなかったから・・・と、友だちが一緒に行ってくれました。お墓にはほとんどいつもひとりで行きます。そして少し両親と話して帰ってきます。
そして少し淋しいけど少し勇気ももらって帰ってきます。
この日はひとりじゃないから何だか違う場所に来ているみたいです。人の温かさがありがたい。きっと両親も喜んでくれたでしょう。
で、今度はまた街に戻って、一気に東に移動。わー懐かしい景色です。
四条大橋から。
川床、等間隔のカップルは健在? でも、暑いからまばらです。
なんか寂れた写真になってしまいました(^^;)。京阪四条駅のとこです。中学の時は地上を走っていた電車。春、そこから見る桜のきれいだったこと。
ここを私は通学通勤で13年間通いました。思い入れ激しく強い場所です。
そしたらここで上賀茂から野菜を売りに来てるおばちゃんがいました。しばしおしゃべり、仲良くなりました。
さて、さらに東に建仁寺。
これだけ街の真ん中にあるのに、私、一度も行ったことありませんでした。近くにJRAがあります。だから、それより向こうに行くのが怖かったのだな。
大人になったからそんなのひょいひょいと通れるもん。ふん。
せっかく京都に行くからお寺ひとつくらい行きたい・・・と調べて特別公開をしていたのがこの中の「両足院」でした。この日まで半夏生のお庭を見られるとのこと。これは行かねば。
受付に行くと朱印を売ってました。朱印集めるの、趣味です。なのに、京都に行くときいつも朱印帳忘れて半紙に書いたのをもらってきてペタン・・・がいつものパターン。
今日は持ってきたのよ!!ちゃんと書いてもらうのだ・・・と思ってたのに、書いたのしかくれないという。残念。
ここのお寺は「知足院」ともいうそうで、朱印はこの時期限定の半夏生と知足とありました。知足、好きな禅語です。迷わずこっちにする。
でもガイドのおじさん、2枚買わせようとしつこい。頑なに拒否、いっつも優しいだけのアタイじゃないんだよ。
半夏生、いっぱい咲いていました。でも、午後からカンカン照りになってきたのでおひさまサンサンでは風情にかけます。なので、写真はこんなのいちまい。よくわかりませんね(^^;)。
板の間に足を投げ出してお庭を見られるようになっていました。少し順番を待って一番前に陣取る。このガラス戸が素敵でした。表面がうねうね?なってます。京都の夏の空気が動かない感じの中でゆらりゆらりとして見えます。
もう今は手に入らないガラスらしい。そうだろう。建具の感じがすごく懐かしいです。
しばしここで静かな時間を過ごし、さて、荷物をピックアップして京都駅に。
新幹線の時間まで有効に使おうと、伊勢丹10階のイタリアン「ザ キッチン サルヴァトーレ クオモ」に。
わー、京都タワーが目の高さです。すごいすごい。こんな見え方初めてだ。
友だちとコースを頼む。結構疲れてて考える頭が回らなかったので。
こういう前菜の盛り合わせって楽しい♪ えーい。ワインも頼んじゃえ。
本格窯で焼き上げられたというピッツァをはじめすべておいしかったけど、特に鮎と山葵菜のパスタがよかったなあ~。
ドルチェが出てきたときにはおなかいっぱい。なんとこれ半分しか食べられなかった。うーん、残念。
時間いっぱいまで満喫。なんと今回、ホテルにいた時間以外はほとんどひとりの時間はありませんでした。こんなのはめずらしい、というか初めて。
気がつくと楽しみにしていた錦も祇園で和小物を見る予定も何もしていない。でも、まあいいっか。今回は人に会いに京都に来たのだ。
思えば、テレビで「秋の京都」とかの特集で京都が流れただけでも胸が苦しくて、接点をすべて断ち切りたいくらいのせつない毎日だったこともありました。
話すとイントネーションで「京都出身なんでしょ」と言われるから、人となるべく会わないようにしたり、作る料理も京都のカラーを消そうとしたりもしました。
でも、やっぱり自分の根底には京都で生まれ育って培われたものが深く根付いています。
それを今は好きで楽しめる、そんな自分でいるこのタイミングで同窓会があり、昔の友と出会い、自分と出会えたこと、とても感謝しています。
本当に楽しい旅でした。
みんな、ありがとう。
そして、帰ってきてからも同窓会がきっかけとなりつながったり、会えなかった友だちとも交流できたり、あーなんて便利な時代なんやろなあと思いつつ、新たな関係がこれからどんどんできたり深まっていく予感がうれしいです。
もうこの世を去って会うことができない同級生もいました。それを聞いていたから、今回無理をしてでも参加しようと思いました。
生きてまた会えた喜び、それに感謝しつつ、今生きていることをますます楽しんでいけそうです。
と、えらい大げさになってしまいましたが、やっぱり京都はなんども行きたいふるさとです。
でも、今度は何の予定も約束も入れずに行ってみたいな。それで思う存分、歩き回ってみたいな。
そして、それでもまた少しさびしくなったら、誰かに連絡してみよう。ひとりくらい、きっと付き合ってくれるよね。
なんて、都合のいいことを考えて楽しんでる今夜です。
はぁ~、いつもながらの長い旅行記、読んでくださった方、ありがとうございました!!