はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

『日本フィギュアスケート 金メダルへの挑戦』城田憲子著

2018年01月25日 | 

2018/01/25




城田さんはアイスダンスの選手として全日本選手権を2連覇、
国際スケート連盟のジャッジ、審判の資格もお持ちです。
「日本スケート連盟」で10年あまり強化部長として務め、荒川静香さんを金メダルに導きました。
選手の視点とジャッジの視点の両方を持つことは、選手の育成に有利ですね。

 
日本のフィギュアスケートの歴史やスケート連盟の様子がわかって、ほんとうに興味深いことでした。

昔は、都内のアイスリンクは上流の方たちの社交場であったようですね。
三笠宮様のアイスダンスのお相手をなさったりしたそうです。

初めてNHK杯を招致したときのことは、今と比べると雲泥の差。
人が来ないので、都内の婦人会や小学校に招待チケットを配って歩いたり、
スカスカの客席を見せないように、テレビに映る客席の範囲を決めて、2階席の人を1階のリンクに近いエリアまで案内してまわったとか。

今では信じられないような、羨ましすぎる話!

極東の小国である日本から金メダルを取る選手が生まれるなんて思いもよらなかった時代から、
伊藤みどりさん、本田武史さんなどの経験をふまえて、メディアの対応、選手の育成方法など、試行錯誤されたことが書かれています。

妻であり、母でありながら世界を精力的に飛び回っていた忙しさには驚かされました。
ロシアでの試合を終えて帰国した翌日には、フランスに発つなんて!

でも、読んでいて、トリノで金メダルを取る前の荒川さんのお話、
突然コーチを替えられたりして大変だったろうな~と思わずにはいられなかった。
でも結局、城田さんの判断と行動力、荒川さんのメダルを取りたいという強い気持ち、忍耐力が功を奏したということですよね。

城田さんは人脈と行動力のある方とお見受けします。
今のフィギュアスケートの隆盛や選手の層の厚さも、城田さんの功績が大きいと感じました。
ネットを見ると、いろいろ書かれているけれど、私には詳しいことはわからない。
今、このポストにいることが事実を物語っているのでは。

羽生さんの監督になっているということは心強いですね。
羽生さんは考えがはっきりしている人ですし、
クリケットがチームで支えているし、
賢いご両親の判断・アドバイスもあるでしょうから、
きっと多くの人の相乗効果でうまくいくと信じています。

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