2020/04/25
茂木健一郎氏のブログに書かれていたことです。
茂木さんのブログはいつもおもしろいのです。かたい話ばかりでなく、日常で見落としてしまいそうな小さなおもしろいエピソードもあります。
4月23日にはこんなことが書かれていたので、引用させていただきます。
「パチンコには個人的にはあまり興味がないけど、やりたい人はやればいいと思う。ただ、昨日のニュースで、『暇で他にやることがない』というコメントがあって、むむむと思った。いや、時間がたっぷりあったら、いくらでもやることあるでしょ(笑)。暇なときにいくらでもやることがあるのが良いと思う」
「時間がどーんと与えられた時に、自分自身で工夫して、いくらでも暇をつぶせるというか、楽しいことが考えられるというのが教養だと思うし、学校での教育は、本来、子どもたち一人ひとりが暇なときにいくらでも楽しい暇つぶしを工夫できるようにすることが目的だと思う。」
「暇つぶしの技法を自分で身につけることが、教養というものだと思う。教養は、最高の依存症対策である。みんな教養を磨くのが良い。」
https://lineblog.me/mogikenichiro/archives/8440493.html
教養が依存症対策・・・私にはその発想はなかったな~!
膨大な時間を自分のためにどう使うか。
パチンコ屋に行く人すべてがギャンブル依存症であるとは思わないけれど、引き出しの多寡がこういう時にでてくるのかもしれない。
自分を高めていけること、意味のあることで時間を埋めていこうと考える発想は、多くの人が持っているだろうが、何かをしようとしても、そのおもしろさを知らないとできないことはある。
何かをして達成感を味わった人でなければ、モチベーションが上がらないとも思う。
子どもの頃からインプットされた知識や経験がベースにあって、でも教養とは知識だけでなく、それをどう使うか、どう振舞えるかということなんだと思う。
茂木さんが書いていらっしゃる「素数を計算する」とか、「方眼紙でライフゲームをやる」というのは、私には知識もないのでやろうと思わないが、自分の過去の経験から、そして今後のために、あの本を読んでおきたいとか、あの曲をマスターしたいという気持ちはあります。
この非常事態が終わった時に振り返って、どんな有益な時間を過ごしていたか、ほんの小さなことでもいいから目標を立てるようするといいかもしれない。