2019/09/01
急に夏が過ぎ去ったわけではないのですが、9月と聞くと秋近しと思ってしまいます。
7月から介護予防の講座を受けています。
これがためになることばかりなんです。
昨日は「サルコペニアについて」。
講師は早稲田大学スポーツ科学技術院非常勤講師の荒木邦子先生。
スポーツや身体のことを研究されているだけあって、スタイルが抜群でキビキビと、お話もわかりやすかったです。
「サルコペニア」とは、加齢に伴い筋肉量や筋力が著しく減少し、寝たきりに至る危険が高い状態。
女性は足が細くなると、うれしいと思いますが、高齢者の場合は筋肉の減少で細くなるので、細い足がいいことではないのです。
サルコペニアの診断に、「輪っかテスト」というのがあります。両手の親指と人差し指で輪っかを作り、ふくらはぎの一番太い部分にまわしてみます。つかめない(ふくらはぎが太い)状態がよく、指が回ってつかめてしまうのは筋肉が落ちて、サルコペニアの危険度が増すのです。(もちろん、むくみや肥満で太い場合もありますが)
私は指が回りませんでした。(よかったといってよいのか)
サルコペニアを防ぐには、筋力トレーニングと栄養が必要です。
筋力トレーニングは、筋繊維を破壊しますが、それを再生するのに蛋白質が必要です。蛋白質がないと筋肉が修復されません。
栄養素はアミノ酸の「ロイシン」がいいそうですよ。ロイシンは、大豆、カツオ、鶏肉などに多く含まれています。
血管も筋肉なので、蛋白質が足りないと血管もボロボロになるそうです。臓器も同様です。良質な蛋白質をたくさん摂りましょう。
近年は、高齢者もお肉を食べようとよく言われますし、ご長寿の人はみんな肉好きですよね。
もうひとつためになって、びっくりしたことがあるのです。
日本人は世界一、座っている時間の長い国民なのですって。ちなみに2番目はサウジアラビア・・・台湾、ノルウェーなどが続きます。
座りすぎは筋肉が弱り、姿勢が悪くなり、血流が悪くなり、心血管疾患のリスクが高まります。また、消費エネルギーが少ないので、代謝疾患のリスクも高まります。
荒木先生は講話中、「もう30分座っていたので1回立ちましょう」といわれて、2時間の講座で3回ほど立って、軽いゲームをしたり、ストレッチをしたりしました。
これはね、ありがたかったです。長く座っていると肩が凝ってきますから。
私もパソコンに向かうと集中してしまって、気がつくと2~3時間座りっぱなしということがあります。
普段、座り仕事が長い皆さん、心がけて30分に1回は立ちましょう。ブレイクタイムです。
そして伸びをしたり、お茶やコーヒーを取りに歩いていきましょう。