2024/01/20
先日も書きましたが
断捨離をして
着る機会のなかった着物を
買取りに出すことにしました。
これからも着物を着たいと思うことは
ないと思ったのです。
もし着る機会があるとしても
いい貸衣装がありますしね。
着る機会もないのに
着物を持ち続けてきたのは
亡くなった母が
私に着物を着せたがっていた思いを
知っているからなのです。
母は私が19歳の時に亡くなりました。
母が生前、用意してくれたのは
藤色の訪問着とウールの着物2枚、
夏と冬の喪服一式でした。
成人式の振袖はありませんでした。
実際に着てみたのは高校生の時
ウールの着物だけ。
この赤黒の市松の着物
母の葬儀の時は
何を着ていたのか全く覚えていないのですが
用意してくれた喪服は着なかったと思います。
喪服はその後も1度も着ることなく
今回買取りに出しました。
母が亡くなってから
数回の引っ越しをしていますが
ずっと着物を持ち続けたのは
母が着せたいと思った気持ちに沿いたい
と思い続けていたから。
でも、長い時間が過ぎても
ひとりで着物を着ることができないし
着物を着ることの大変さや
小物類の多さを思うと
もういいかなと思ったのです。
訪問着をくれた伯母も
名古屋帯をくれた叔母も
故人になりました。
ネットで見たところに電話をして
買取りを頼みました。
宅配便で段ボールが届きました。
これに着物を詰めて
書類に記入して送り返します。
佐川急便が取りに来てくれました。
出してしまうと
もう見ることのできない着物ですから
写真に撮って記録しておきました。
訪問着
帯
喪服の夏、冬、襦袢、帯、小物一式セット
羽織り5着、帯揚げ、帯締めなど。
段ボール箱いっぱいになりました。
高い値段で売れるとは思っていないし
誰か使ってくれる人がいたらうれしい
くらいの気持ちです。
査定が終わったら
結果を電話してくれるそうです。
我が家に衣装タンスはないので
着物類は桐の衣装箱に入れていました。
こういう衣装箱は場所を取るわりに
使い勝手はよくないので
これもゴミとして出します。
クローゼットの上部を占めていた
桐の衣装箱がなくなると
バッグでも整理して置けそうな空間ができました。
赤と黒の市松模様のウールのお着物、レトロで可愛いですね。
我が家にも祖母が残した着物があって今は母が持っていますが見事に箪笥のこやしです。私も着る予定はなし…😅
色々な思いが詰まった素敵なお着物、次に袖を通す方も大切にしてくださると嬉しいですね。
市松模様の着物、今は派手過ぎてとても着られるものではありません。
着物たちもずっとしまっておくよりは誰かに着てもらったほうが幸せというものですよね
着物が好きな方は多いと思います。着物姿はやはり一目置かれますし、いいものですね