はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

2019年に読んだ本

2020年01月02日 | 

2020/01/02

 

2019年に読んだ本を年末のうちにアップしておきたかったけれど、あれやこれやでかなわず。

読んだ本の題名はすべて記録しています。図書館で借りて読む本が多いので、返してしまうとなかなか見返せません。いいと思った文章や言葉を抜き書きしています。

 2019年度に読んだ本は37冊(雑誌も少々)。新しい本ばかりではなく、興味のあるものを。

 その書きつけの中でおもしろかったものをピックアップ

 

1.『林修の仕事原論 壁を破る37の方法』青春出版社 2014年11月発行    

人生問題は仕事問題である。仕事によって、世界が広がり、日々会う人ががらりと変わってしまった。その中で感じたことは、仕事を通じて知り合った人の有り難さであり、仕事を通じて広がった世界の重みです。他者に自分を見出されたといって過言ではない。仕事を通じての評価は、意外と客観的で正しいことが多いのです。

 

 正しい場所で正しい方向で、十分な量をなされた努力は報われる。

利害関係のない第三者が何気なく言ってくれる一言に大きなヒントが隠されている。逆にファンのお褒めや激励の言葉は、大変ありがたいものの、残念ながらあまり役には立ちません。

自己認識は他者認識より不正確な場合が多い。他人と意見が分かれた時には、一度自分の考えを否定する。人の言葉に素直に耳を傾ける。

 

仕事ができる人は女性を味方につけている。女性と良好な関係を築くべく日々努力すべし。女性に嫌われたらすべて男が悪い―悲壮ともいえる覚悟さえ必要。そもそも男はつらいもの。

コミュニケーションは始まる前に終わっている。

すべてを勝ち負けで考えよう。敗者に泣く資格はない。すべて自分が悪いと考えよう。

 この人と戦っても勝てないなと思わせるような状況を作る。

 

飲み会で「昔はこうだった」という話が出たら即帰る。こんな不毛な回想からは何一つ生まれません。「昔はこうだったのに」ではなく、「今はこうだから」という前向きな話をすべき。

 「惰性でコミュニケーション」はやめる。いつもの店でいつもの仲間といつもの話が始まったら帰ったほうがいい。何も得るものがない時間だから。

 

極論ですが、基本的に仕事と家族以外の人間関係はいらないと思っている。友達はなくていいが、恋人は必要。

 ~~~ 林先生のおもしろさに、たくさん引用してしまいました~~~

 

2.『新聞記者』 望月衣塑子 角川新書 2017/10/12発行  

 新聞記者の仕事とは、ジグソーパズルを作るときのように、ひとつづつ真実を認めさせて、さらに裏を取っていくこと―そう教わってきた。事件取材で最初から真実を聞けることなど、まずない。ぶつけた質問が否定されることを前提に、何度も何度も疑問を投げかける。

 安倍首相はマスコミの好き嫌いが極端にはっきりしている。NHK、日本テレビ、TBS,フジテレビ、読売、産経新聞にしか答えない。

 

3.『武器輸出と日本企業』 望月衣塑子 角川新書 2016/7 発行

日本で初めての武器展示会がパシフィコ横浜で、2015513日から3日間にわたり行われた。MAST Asia 2015 」後援は防衛相、外務省、経済産業省。世界39か国の海軍幹部、アメリカの軍事企業の最大手ロッキード・マーティンをはじめとする防衛企業125社、計3795人が訪れた。

武器輸出は日本にとって大きなビジネスチャンス。

グローバリゼーションが進んで、国家間がお互いに持ちつ持たれつで、経済的に非常に密接な繋がりができるなかで、「俺は敵だぞ」と言っていれば相手も敵になりますが、「日本はみんなと仲良くしたいのだ。絶対にあなたとは喧嘩したくない」とずっと言い続けていれば、基本的に経済関係が梃子になって戦争を抑止するわけです。

安倍の最終目標は、西側ではアメリカに次ぐくらいの強力な軍事国家のリーダーに自分がなることが最終目標だと思っている。(古賀茂明)  

その夢の実現のために何が必要かということを考えると、今やっていることがすべてきれいに理解できる。・・・・第2の明治国家を作りたい願望。

 


4.『氷上のドリアン・グレイ 美しき男子フィギュアスケーターたち』鈴木ふさ子 アーツアンドクラフツ 2018年2月10日発行

フィギュアスケートという芸術に材を取ったいわば印象批評的な美の記録。

2006年、トリノオリンピック、「オトナル―秋によせて」は21歳のウィアーから美の衝撃を受けた。ひとつの美の形を私の示してくれた。

たった1回きりで終わるその場に身を置くこと、スケーターたちとその瞬間を共有すること、それが特別なものになる。

 

トマシュ・ベルネルの言葉。 

みんなが氷上で目にするのは僕がどういう人間かということなんだ。…多くのスケーターが振付をして他の誰かの作品を演じているけど、正直言うと、見ていてすごく退屈に感じるんだ。スケーターその人ではなくて、演じられている振付を見るだけだからさ。…ただ何かのふりをするだけでどうやって430秒もの間、人を楽しませることができる?他の何がなくても、スケーターは自分自身を表現するべき。」 

 唯一無二の「自分」を通して人を楽しませること、人の心に残る演技をすることこそがフィギュアスケートが他のスポーツと異なる創造的で独自性のある部分なのだと強調する。

 

 

5.『Number 966号』  文藝春秋  

清塚信也さん 

「羽生選手は物事の分析が上手で、なおかつ早い。表情や仕草から常に何かを感じ取って、相手の気持ちまでわかってしまう。その上ですごく自然に生きている。

音楽とスケートのコラボは正直難しい。ジャンプを成功させないといけないので、音楽に依存している場合じゃない。芸術の一環と思ってご一緒したが、これはスポーツだなって。

『清塚さん、今1秒くらい遅かったと思うんだよね』って指摘する。そこですごいのは、そのズレを戻してとか言ってこない。その揺らぎが、ライブの醍醐味にもなるはずだから。

 音楽って抑揚があればあるほど素敵なんですよ。つまりテンポが速くなったり、遅くなったり、強弱が弱くなったり強くなったり、揺らぎがあればあるほどエモーショナルになるんですね。だけど、それを使えば使うほど、タイミングが変わってくるので、合わせにくくなる。

織田君に頼まれて、「コウノドリ」を弾いたら、ずっと聴いていて、『清塚さんの音楽、これで呼吸がわかりました』って。」

 

 

・・・・・・・

5冊分載せたらかなりの長さになってしまったので、ここまでにします。

続きはまた後日。

 

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