はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

人の役に立つことの幸せ

2022年10月27日 | リトミック
2022/10/27


シニアのリトミックのときのお話。

与えられた時間が少し長かったので
最後の15分は話をすることにしました。

リトミックは集中力を必要とするので
長すぎない、疲れすぎないことが
肝心だと思っているのです。


丸くなって座って
「認知症予防のための20か条」
というネット記事を話題にしました。


「趣味を持つことが大事」とあったので
皆さんの趣味をお聞きしました。

それぞれに答えてくださいました。

ある方が「趣味はない。
身体が悪くなって、何もできない」
と悲し気におっしゃいました。


別の方も
「昔は編み物が趣味だったけれど
今はもう編めない。
主人を見送ってからは
公民館の催しに参加して1週間が過ぎてしまう。
でも、私はなにか役に立つことがしたい」
とおっしゃいました。


趣味を訊いたのに
思いがけず別の方向に行ってしまって
やや驚きながら、私も考えました。

みんな自分のことを話したがっている。


こうして催し物には参加して
人と接しているようだけれど
挨拶や雑談程度で終わってしまい
深いところにある自分の気持ち
悲しみや願いなどは
話尽くしていないのだと感じました。

だから、ちょっとしたことを聞かれたときに
気持ちが溢れてしまうのだと。








何か役に立つことがしたいと
おっしゃっていた方は
「80代になった自分に何ができるんだろう」
と考えておられるのでした。


役割を持つということが
どんなにか人を生き生きと
させることでしょう。

認知症の方のグループホームでは
してもらうだけでなく
お料理当番をやってもらったら
入居者がとても生き生きと働いたという
話を聞いたことがあります。






オレオレ詐欺について
感じていることがあります。

そんな電話によく騙されるなあ
と思いますけど、結局
お年寄りは役に立ちたがっているのだ
と私は思うのです。


日頃、息子や孫と話す機会が少なくて
電話がかかってきたことがうれしくて
話を聞いてしまうのです。

頼りにされたので
役に立ちたいと思っているのです。


騙されるのが女性が多いのも
ケア役割を昔から担ってきたことも
関係しているのではと感じます。



身体が悪くても
80代になっても
きっと何か人の役に立つことはあるはず。
傾聴ボランティアなどもよさそうですね。


当日は片づけに気を取られて
その後は話せなかったのですが
気になっています。

日々を生き生きさせる何かが
見つかってくれたらと願っています。


そして私はわたしのやり方で
役に立つことができればと思うのです。

ささやかではありますが
音楽を聴いて、歌って
自由に動き回って
リトミックで一時でも
やっている皆さんの
心が晴れたらいいなと思っているのです。








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