散歩道の柴栗、実が爆ぜようとしています。山栗(ヤマグリ)とも呼ばれており、古くは縄文時代から食用とされてきた山に自生している栗で、現在栽培されている様々な品種の原種となっています。
少年時代、山野を駆け巡っていた頃のおやつの一つ。まだ青いうちに渋皮を歯でむいて食べました。みずみずしい旨さが記憶に残っています。
その果実は栽培されているものと比べるととても小さいです。ただし、味はずっと甘く、栗ご飯にしても美味しいと言われています。ただ、粒がとても小さいので皮をむくのが一苦労だと誰も敬遠するようです。それと、虫がすぐについてしまい、落ちたのを拾う頃には虫食い栗になっています。
季語としては、栗のくくりの中に柴栗、山栗、丹波栗、毬栗、焼栗などが入っています。
六甲の山栗小さく爆ぜにけり 稲畑汀子
営林員柴栗提げて下りて来し 桑田眞佐子
栗みのる六分の侠気秘めながら 坂本木耳