水戸城の三の丸から二の丸に向かう大手橋、今は昭和10年に近世の様式を継承して建てられたコンクリート造りですが、土木学会推奨の土木遺産に指定されています。ここに当時建っていた二階建ての大手門を復元する計画が進んでいます。
調査が始まっていました。橋を渡った二の丸の枡形手前が掘られており、積み上げた瓦や排水路らしきものが埋まっているのが見えます。この排水路は、2代藩主光圀公が1662年から敷設した、国内18番目に古い上水道の「笠原水道」と同じ素材、同じ工法であることがわかったようです。
また、礎石も見つかったようなので、平行して行われる土塁塀や隅櫓の発掘調査と加えて、より正確な当時の状況が解明されることでしょう。
弘道館正門から望む大手門の復元整備後のイメージです。 (弘道館・水戸城跡周辺地区の歴史まちづくり基本構想・水戸市)より