一年中連休で非生産的な仙人の花日記、懲りずに2回目を撮っていたら、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に縁の花が三つありました。

ミヤコワスレ(都忘れ)は自生するミヤマヨメナ(深山嫁菜)の園芸品種で江戸時代から栽培されてきました。
鎌倉時代、承久の乱で小栗旬演じる北条義時に敗れて島流しにあった順徳天皇が、この花を見て心を癒し都をしばし忘れられたという命名説があります。

ヒトリシズカ(一人静)は名前通りの楚々としたセンリョウ科の花、大河ドラマで菅田将暉演じる源義経の愛妾で悲劇の女性、静御前が一人で舞っている姿からの命名とされています。(4月半ばの撮影です)

フタリシズカ(二人静)もセンリョウ科の多年草、こちらは静御前とその霊に憑りつかれた菜摘女の二人で舞う能の謡曲「二人静」にちなんで名づけられたといわれています。
一人静より花期は1か月くらい遅く、やっと花の一部が顔を出しましが、ほとんどの花は四人から五人の踊りになっています。

アネモネは神話や伝説にも登場するキンポウゲ科の球根植物、地中海沿岸の原産地から各地への伝播には、十字軍や巡礼者が関わっていたといわれます。

ワスレナグサ(勿忘草、忘れな草)は、ドイツの悲恋の伝説から、当地ドイツでは「私を忘れないで」Vergiss‐mein‐nicht と呼ばれ、英名でも Forget‐me‐not という直訳、その名で世界各地に広まりました。


ハナニラ(花韮)はアルゼンチン原産で、明治時代に観賞用として渡来し、今では野生化しています。同属の野菜のニラや花を食べるハナニラとは別種で食用にはなりません。

これも野生化しているムスカリ、地中海沿岸原産で40年ほど前に市場に現れ、日本の気候に馴染んで広まりました。ヒヤシンスの仲間で葡萄のような姿からグレープヒヤシンスともよばれます。

シャガ(射干、著莪)はアヤメの仲間、よく見ると趣のある花を、高校の生物の授業で描かされた記憶が今頃になってよみがえります。

ウズラバタンポポ (鶉葉蒲公英)は、葉に鶉の卵に似たまだら模様があることから名前が付きました。

山を削って開発された団地の庭には野草の種子が何処からか飛んでくるのでしょうか、タツナミソウ(立浪草)も青紫と白の2色が揃い咲きです。花が同じ方向を向いて咲き、葛飾北斎の波のように見えます。

エビネはいろいろな種類がありますが、これはジエビネ(地海老根)としていただいたものです。
日本全国に自生していた原種のエビネですが、現在では乱獲や開発で近在の山で見たことはありません。

タカネエビネ(高嶺海老根)は、エビネとキエビネ(黄海老根)の自然交雑種とされています。

中国の野生椿の改良品種エリナカスケードは、1.5cmほどの小さい椿の花が下向きに咲きます。営利目的の増殖ができない種苗登録品種です。

ナニワイバラ(難波茨)は、中国や台湾が原産で難波商人が日本に持ってきたというのが名の由来、原種のバラのひとつで、とても丈夫なことから四国九州地方では野生化も見られるそうです。
花の命は短くて…雄蕊の先が次の日にはもう黒くなってしまいました。

隣地を10坪位借りた家庭菜園のエンドウ(豌豆)の花です。白花もありますが、違いはあまりないというのがネット情報です。

スナップエンドウはパリッとした食感と甘みで最近人気の品種、1970年代にアメリカから導入された当時はスナックエンドウともよばれていました。
間もなくゴールデンウイークも終わります。3年ぶりにコロナ関連の制限なしの連休、日本中で春を充分謳歌できたでしょうか。休み明けの感染拡大が心配されますが、コロナに対する考え方が変わってきたのも感じます。
ウクライナや遊覧船事故など痛ましいニュースが続きますが、一日も早く平穏な日々が戻りますように…