一年で一番寒い季節、列島を最強の寒波が襲うと頻繁に報道された朝、我が家でも珍しい積雪3cmを記録しました。雪国の方には申し訳ないこんな雪でも、この地方ではスリップ事故などで大騒ぎになります。
さて、寒い季節の万歩計はめっきり歩数を稼がなくなっていますので、近場の公園で最近撮った数点をアップしました。
水辺で見かけるハンノキ(榛の木)は、湿原や川沿いの普通の樹木がないようなところでも繁殖しています。
ちょうどこの時期に花が咲いていたので、触ってみると花粉が舞いました。雌雄同株の見本のような木、写真で分かるでしょうか。ミニ松かさのような果実は生け花の花材としても人気があるそうです。
道端で見かけた丸い実は、調べてみるとワルナスビ(悪茄子)でした。何度もブログで取り上げた最悪の有害外来植物、明治39年(1906)に牧野富太郎博士が初めて命名し、いまや全国に広がっています。
割ってみると元気なタネがいっぱい入っています。同じナス科のトマトのようなタネ、この種子や地下茎の断片などで強力に繁殖します。ナス科特有の花は、結構かわいいのですが…。
この時期に紅葉真っ盛りのグラウンドカバーはハツユキカズラ(初雪葛)です。テイカカズラの仲間で、新芽のあとの白いまだらの葉から名前が付きました。
公園でよく見かけるラクウショウ(落羽松)の気根です。ラクウショウは湿地や水中などに生育するため、酸素が少ない地中での根の呼吸を補助する呼吸根が発達しています。ちょうど白鳥が飛び立ちました。
気根の周りにバラの花の形をした松ぼっくりが落ちていました。マツ科ヒマラヤスギの松ぼっくり、シダーローズ(Cedar Rose)とよばれています。
ヒマラヤスギ(Cedar)の細長い球果の頭頂部分がシダーローズ(Cedar Rose)で、周りに落ちているのが球果の鱗片です。なんとも自然の造形はすごい、まったくバラの花です。
公園の花壇のスノードロップ、雪の雫という意味の英名「Snowdrop」は、17世紀頃のヨーロッパで人気の涙滴型の真珠のイヤリングに似ていたのが由来だそうです。
ロウバイ(蝋梅)が満開になっています。今年は春の花の開花が今のところ早そうな気がします。梅に似たロウ細工のような光沢のある花からの命名説が一般的です。
初夏に生る蝋梅の実です。梅の名前が付いていても別種(ロウバイ科)であることがわかります。実はもちろん食用にならず、種子には有毒成分を含むそうです。
いつもご覧いただきありがとうございます。ハンノキの用途を
調べたら、建築材、家具材などの他に、昭和10年頃コーリ
ン鉛筆が鉛筆材としての用途を開発したと出ていました。
材質として「割裂性:小」とあったので、まさしく木登り向きの
樹木だったのですね。
ヒマラヤスギの林の下を探してみると、案外簡単にバラの花が
見つかると思います。
ラクウショウ(落羽松)の気根は、火野正平さんの番組で見たことがありました。火野さんは正式名称ではなく「呼吸根」と言ってました。
シダローズは初めて聞く名前でした。
寒さ厳しい折、健康に留意しご自愛ください。