山歩人・吉克の山楽日記

北海道の“山”を中心にオールシーズン山歩(散歩)・・・単独登山多し、山をテーマに限定(時々脱線♪)した気まぐれ日記です‼

みんなでつくる!?世界を魅了する大雪山国立公園・・・今こそ発信力を!

2021年03月23日 | 🗻山の勉強

みんなでつくる!世界を魅了する大雪山国立公園・記念シンポジウム3月18日にオンラインで開催されたが、シンポジウムの動画はいつでも視聴できる。ぜひYouTubeでご覧頂きたい https://www.youtube.com/watch?v=xbAPECKQ1MY&t=1586s

パネルディスカッションは、豪華なメンバーで(上記写真左から)北大大学院農学研究院准教授・愛甲哲也氏/北星学園大文学部英文学科専任講師・ロバート・トムソン氏/(株)りんゆう観光代表取締役社長・植田拓史氏/一般社団法人大雪山・山守隊代表理事・岡崎哲三氏/イラストレーター・鈴木みき氏/環境省大雪山国立公園管理事務所長・桝厚生氏/屋久島町観光まちづくり課統括係長・木原幸治氏シンポジウムでは、大雪山国立公園連絡協議会が導入を検討する登山者の協力金のあり方や登山道整備、し尿処理問題などがいろいろな目線で議論された。

主催者代表:大雪山国立公園連絡協議会会長・佐藤上川町長

大雪山国立公園連絡協議会とは、

平成5年に設立。公園の管理・運営に携わるのは、環境省・北海道・大雪山国立公園関係10市町=富良野市、上川町、東川町、美瑛町、上富良野町、南富良野町、士幌町、上士幌町、鹿追町、新得町。これまで情報交換や連絡調整・管理事業等が実施されてきた。

平成30年には、大雪山国立公園における携帯トイレ普及宣言が発出。官民連携により登山者に携帯トイレの持参をPRし、携帯トイレブースなどの整備を進めることになった。

令和2年、この連絡協議会に、民間団体(観光協会、交通事業者、自然保護団体、研究者など)を新たに加え、民間と行政が連携・協働して国立公園の管理運営にあたる新体制へとなった。今後、大雪山の目指す将来像を示した「まもり、活かし、つなげよう みんなでつくる、世界を魅了する大雪山国立公園ビジョン」を実現するための取り組みを官民一体(構成員)となって進めていくことになるのだが・・・役所縦割りや一部による現場軽視カ、新しいチャレンジを避ける、既存ルールに固執、意思決定時間がかかるなど課題は山積していると思う。やはり、強い実行力を持った組織が必要だこのビジョンの実現には、公園利用者にも、自然環境を守り、未来永劫、公園を末永く利用しようという意識を持たせることが重要だが、この協議会主催によるシンポジウムは良いきっかけになったと思う

講演:ロバート・トムソンhttps://hokkaidowilds.org/ 道内の雄大な自然を巡り、そのルートを英語で発信。外国人に夏冬の登山146ルート、サイクリング42ルートなどを紹介。北海道でアウトドアを楽しむ外国人の心理を分析し、北海道観光の魅力づくりを提言。大雪山国立公園が世界を魅了するためには何が大切かを講演した。まず、どこの場所当てクイズ面白い(答えは動画を見よう)3つまでは簡単。ロバート氏曰く、富良野岳などはバックカントリースキー目当ての登山者が押し寄せ路上駐車が常態化している。駐車料金など徴収しても整備してほしいと小生も願う。情報のエコシステムとして、登山者に響くような仕組みづくり Inspiretion(写真など)刺激や奮い立たせることが必要・登山者のニーズを的確に捉えた適切な情報等 Information(ルート情報など)・ 自然教育&環境教育等 Education(山岳安全など)が必要であると今こそ、人を巻き込むような発信力を高めることが必要だと感じた。登山者の行動変化を視野にいれた戦略的な情報発信を今後どうするか山のトイレを考える会でも考えていきたい

屋久島町役場担当者の説明。2015年(平成27年)から協力金条例を制定。2017年(平成29年)から、自然保護を目的に協力金を本格的に集めている。ゴミ回収やトイレ環境整備、登山道整備、山小屋整備などに使用。縄文杉等の見学や登山等で入山する人に、日帰りで1000円、山中で宿泊する場合は2000円の協力金を集めて、主にトイレの管理に使っているようだ。3年間で約1億3千万円集まった。しかし、協力金管理の職員が登山バスの代金を含め3300万円を勝手に使用し信頼の回復が課題になっているそうだ。大雪山は世界に誇れる魅力のある山だが、公園管理は民間主導や住民参加(ボランティア)には限界があるので、もっと国(環境省)が主導し戦略的に取り組んでもらいたい・・・


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