大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

エアロテヒニカと航空写真と大判写真家。

2010年08月10日 | 日記
以前に紹介した航空写真を撮影しているお客様K氏が航空写真撮影を終わられ調布飛行場からの帰りに立ち寄られた。このK氏、先日も当社より航空写真撮影専用大判カメラ「エアロテヒニカ」を購入され、このカメラでの初撮影フライトだった。フライトプランで、今日は何処をどの位の高さで飛び、どの方面から侵入するなどを事前に打ち合わせるとの事だが、今回驚いたのが撮影絵コンテがあった事だ。写真(上)はエアロテヒニカと絵コンテの写真だがメモ用紙にびっしりと絵コンテが描いてある。東京湾に浮かぶ横須賀沖の猿島の桟橋、砂浜はもちろん、想定される海水浴客の姿まで正確に絵コンテにある。ある巨匠写真家の言った「事前に何をどのようにして撮影するかをイメージしていなければ上手い写真は撮れない。」の言葉を思い出した。そんなK氏と写真談義をしている時に写真家の吉野信先生が来社された。以前吉野信先生宅にお邪魔した事があるが、先生の部屋は沢山の写真機材で溢れ、どれほどカメラがお好きか想像できた。そんな吉野信先生がとても珍しい「エアロテヒニカ」と出会ってしまったのだ。長年商売をしていて気付いた事だが、カメラ好きな人がお気に入りのカメラを手に持った途端に自然に顔がほころぶ事を知っている。写真(中)の吉野信先生の顔を見て下さい。これがまさにカメラ好きの顔です。そして吉野信先生この「エアロテヒニカ」が気に入ってしまいました。「これだったら手持撮影が出来るよね!」と一言。そんな事は無いと思いますがこのカメラで動物写真を撮ろうとしているのではと想像してしまった。写真(下)は吉野信先生に「今日はここに飛んで、この角度から撮影しました・・・・・」等と航空地図を使って説明するK氏。この後も写真談義は続きました。写真って、カメラっていいですね。