悲しいニュースが飛び込んで来た。山岳写真家・磯貝猛さんが北穂高岳(3106メートル)の山頂近くで登山道脇の浮き石を踏んでバランスを崩し約50メートル滑落した。県警のヘリコプターで病院に搬送されたが頭部を強く打っており死亡が確認された。磯貝さんは自身が企画した山岳写真撮影ツアーのため、同行の3人を引率して25日に入山。29日に下山する予定だったと言う。滑落現場は事故の少ない登山道だったが他の登山者とすれ違うため、脇によけた際にバランスを崩したとの情報だ。磯貝さんとは以前からの知り合いでワイズにも何回か来社している。先日も磯貝さん自身が企画する撮影ツアーのパンフレットをワイズにも置いてくれないかとの電話があり、届けると言っていたのだが時間がなくて郵送されてきたところであった。主催者の居なくなったパンフレットには今回の事故のあった《8/25(水)~8/29(日)4泊5日『涸沢と北穂高岳』横尾1泊、涸沢1泊、北穂高小屋2泊の予定。北穂高岳からみる雄大な北アルプスの撮影》の事も記載されていた。山岳ガイドの資格まで持つ山のプロ中のプロが何で滑落したかは理解できない。山の仲間からの連絡では「登山道で子供とすれ違う時に、脇によけ浮石を踏んだみたいだ」とあった。もしそうなら真っ黒く日焼けした優しい山男が子供を認めて、子供の安全のために谷側にどいてやったのかもしれない。時系列の真偽は解らないが滑落して未だ55才の生命を落としてしまったことは事実だ。磯貝猛さん。ご冥福をお祈り致します。(写真は磯貝さんの撮影した写真が印刷された名刺。住所等はぼかしています。葬儀は9月1日11時より安曇野市・法祥苑にて。)