大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

ふるさと創生基金で造りし山上の天守閣。

2012年06月12日 | 日記

昨日の話の続きです。美味しい地魚寿司を食べて帰ろうとハンドルを握りましたが、せっかく安房勝山に来たんだから海でも見て行こうと街と漁港を抜けて海沿いの道を走りました。すると海に面した小高い山の上にお城の天守閣の様な建物を発見しました。何でこんな所に天守閣が?との不思議な気持ちに誘われて山の麓に自動車を停めて天守閣を目指したのでした。この山の名は「大黒山」と言います。整備された石段を10~15分ほど登ると天守閣が目の前に現れます。実はこれは天守閣の形をした展望塔だったのです。眼下に勝山漁港や浮島、町並みを見ることができます。快晴だと遠く富士山や伊豆半島を望む事も出来るとの事です。しばしこの天守閣で下界の景色を楽しみながら登山で暑くなった身体に海風を当てて涼をとりました。これぞ至福の時です。山を下りて行き会ったおばあさんにこの天守閣の事を聞くと「あの天守閣は竹下登総理大臣のふるさと創生基金の1億円で建てたものですが・・・・・。」と教えてくれた。そう言えばこのふるさと創生基金は1988年から1989年に実施された策事業で時の総理・竹下登さんが発案した公共事業のひとつで地方交付税から交付団体の市町村一律に1億円が交付され、その使い道について国は関与しないとした良き時代の制度だったのでした。市町村では全額を宝くじ購入したり、金の置物を造ったりととんでもない時代の狂想曲だった記憶があります。先ほど見て来たネットで修復されていた天守閣や登山道整備箇所を思い出し、管理費も結構掛かりそうだけど地元の人に対して、この天守閣の存在がどれくらい寄与しているのかと思いながら帰路についたのでした。