大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

ピント面をコントロールして不思議な顔写真を撮影。

2016年06月09日 | 撮影

先週の土曜日、ワイズ前の道路も交通量が少ないので顔だけの人形とリンホフカメラを持ち出して撮影を行いました。その撮影目的はズバリ、ワイズニュース7月号用です。写真の様に小型三脚の上に顔人形を固定し、250mmレンズを装着したリンホフをハイボーイ三脚にセットします。普通にピントを合わせて撮影したのが(N)で当たり前ながら帽子、眉、目、鼻、口、首全てにピントが合っています。次にフロントチルトアオリを掛けた写真が(T)で帽子の一部と目と眉だけにピントが合って帽子の上、口、首にはピントがありません。更に撮影は進んで今度はフロントスイングアオリを掛けたのが(S)ですが、向かって左の眉、目を通るタテにピントがありますが、右の目や帽子右の商品タグにはピントがありません。この様に大判カメラのアオリを使えば、好きなようにピント面コントロールが出来るので、ちょっと変わった写真が撮影出来ます。以前、ある映画会社のスタッフが、サスペンス映画の犯人役の片目だけにピントを合わす事が出来ますかと来社しました。ピント面の調整でいろいろな効果を出す事が出来ますので皆様も梅雨で撮影に出掛けられないときは部屋の中で試してみて下さい。写真が小さいので解りづらいかも知れませんが、詳しい解説はワイズニュース7月号で・・・。

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