大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

往時を思いながら藪下通りを森鴎外記念館まで歩く。

2016年06月13日 | 東京散策

久しぶりに永井荷風も好んで通ったと言われる文京区・根津の藪下通りを散歩しました。藪下通りとはツツジでも有名な根津神社・北参道口から日本医科大学付属病院と高度救急救命センターの間の細い道を団子坂上に抜ける道です。自動車一台が通れる一方通行の細い道ですが、西から東に傾斜地と成った道の両脇には昔ながらの家屋が建ち並び何とも言えない昭和の風情があります。暫く歩を進めると右手に汐見小学校、第八中学校の校舎とグランドを傾斜の強くなった眼下に認める事が出来ます。ここで何故に汐見小学校という名称かというと、この地に立って東を見下ろすと昔は海が見えたことから付いた名前と理解しています。隣接する汐見公園の滑り台の上に登り東側を見渡しても、今は高いマンション群に視界を遮られ海を見る事は出来ませんでした。更に歩を進めると左手に立派なコンクリート造りになった森鴎外記念館があります。前に来たのはこの記念館の改築前だったので2007~2008年とおぼろげな記憶があります。因みにこの地は森鴎外がその半生を過ごした所で、森鴎外の旧居「観潮楼」の跡地で1892年から亡くなる1922年までここで過ごしたと言われています。「観潮楼」と言う名前からも、やはりここから海が見えたのですね。ただ、以前の観潮楼跡の建物を知る人間としては、新装成ったコンクリート作りの森鴎外記念館には多少違和感を感じてしまいます。写真一枚目から三枚目が今回の撮影で四枚目が改装前の観潮楼跡です。いろいろなところを歩きながら、その地名等から歴史を感じたりできる散歩は、健康にも良い最高の趣味であることを再認識でした。

森鴎外記念館
東京都文京区千駄木1-23-4
03-3824-5511

谷根千界隈については私が作ったホームページ「ワイズ谷根千界隈」をご覧になって下さい(大人気のHPです)。 
http://www.yanesen-kaiwai.com

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