裏ユキヒロック

ロックとバイクとラーメンが大好きだ。

杭工事を今更悔いても・・・土台無理?!

2015年10月23日 | ひとりごと・日記
「杭だけに、悔い改めて・・・」

なんてダジャレ言ってる場合じゃない!

職業柄、杭工事は3桁まではいってないにしても大小合わせて30、40現場は経験してると思います。

もっとかな?


正直に申しまして、ミスや間違いはある。それを減らすには技術や管理体制、仕組みが必要ですが、

人が悪意を持ってすることは、どんなに厳重に管理しようと、法整備などしたところで、

防ぐことが出来ないと思います。

更にたちが悪いのは、その悪意は、善意と表裏一体と言いますか、

表からみたら善意だし、裏からみたら悪意・・・

競争社会の世の中なのですから、他より安くて、より利益を上げられる企業が勝ち組なのでしょう。

例えば、「設計の杭長では支持地盤まで到達していないので追加しましょう。」と言うのは善意ですが、

膨大な予算オーバーと、工期延長が必要になり、公共事業なら議会承認が必要で工事が中止になったり、

「誰の責任だ!」 「税金の無駄遣いだ!」と断罪されてしまいます。

杭1本、1本の位置の地中がどうなっているかなど、実際は誰もわからない訳で、

周囲のデーターや、いくつかの抜粋した調査での予想だけであって、

掘ってみたら、打ち込んでみたら違ってて当たり前なのに・・・。

このような事件、事故があれば、そういう理解が一般の方々にも通じるようになるのでしょうが、

コストダウン、安ければ良いという風潮がずっと続いて来たので、

善意が悪だった時代が長く続いた結果かも知れません。


早々に、「ひとりの現場代理人」だけが犯人にされて幕引きの様相ですね。・・・・そこが一番恐ろしい。

どうせ75日後には忘れられてしまうのでしょう。