裏ユキヒロック

ロックとバイクとラーメンが大好きだ。

日本侠客伝

2016年09月20日 | 映画・TV



萬屋錦之介の出番が途中でいなくなったり、急にフラフラとひとりで殴り込みに行ったりしていて、

でも、死んだ後の顔は出ない・・・

何かとても違和感があると思ったら、当初、萬屋錦之介さんを主演にと考えていたけど

「任侠ものは好きじゃない」と断られてしまい、まだヒット作に恵まれない高倉健を主役にしたが、

やはり不安なので、どうにか「ゲスト」と言うことで説得して2日間だけ撮影して出演してもらったそうです。

そう知ってみたら、なるほど納得なのですが、

逆にそれが、「ゲスト出演者の殴り込みシーン」というのがシリーズのフォーマットになったという逸話。

良い意味で、ヤクザ映画らしくなくて、どちらかと言うと「会いにいける任侠」

「NKD48(にほんきょうかくでん48)」みたいなね、という感じと言いましょうか?

堅苦しくない庶民のリアルな生活を基盤にしてて、当時のお客さんも感情移入しやすかったのかもなぁ~

と想像した次第であります。

そりゃーもー、さすが名作!

とても面白かったのですが、まだ黎明期の初々しさと、手探りな部分もあって、

もしかすると後続の「昭和残侠伝シリーズ」の方が様式美としては面白いのかも?

今度、観てみたいと思います。