ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

限られた玉での収益確保

2006年08月02日 08時39分03秒 | Weblog
配送体制を整えて灯油ビジネス行っている販売業者と店頭現金販売が中心の業者では同じ灯油であるにもかかわらず認識がだいぶ異なります。

セルフSSの展開に熱心な業者のなかには「灯油ビジネス」の本当の妙味を知らず、収益が年により不安定だと主張する業者もいます。中途半端な配送体制で販売量も少なくお得意様サービスの位置づけでは「コスト負け」して煩わしい業務となってしまい、いっその事、灯油配達を止めてしまえというようなケースさえもあります。

灯油配送ビジネスの現在の状況は消費者に対する配送サービスの告知と受注体制の確立により確実にニーズを掘り起こす事ができる状態になっている状況を認識する事でしょう。
これからは灯油に「配送サービス」というエッセンスを付加する事によって収益性が高めるだけでなく、油外商品や住宅設備機器などの関連収益とどのように結びつけるかも大きな課題となっています。「宅配ビジネス」としての新たな可能性が生まれています。

石油業界の独立系業者の掲示板などを見ていると、平常時は安い業転価格情報ばかりだったのが最近業転玉が締まってくると今度は自社オペレーションのローコスト化などそっちのけで系列頼みの市況形成に対する期待感。これでは何処まで行っても独立できるはずもないのが日本の石油業界の駄目なところのようです。いままで散々好きな事をやってきた業者ほどジタバタする時代がやってきます。