転換期

石油製品価格の高止まり傾向は若干の「振れ」があっても今後は長
期的かつ世界的に定着します。

これは、日本の石油販売業界ではどうにもならない世界的な潮流な
のです。確かに当面の調達仕切りが安いほど経営的には有利です。
「市況情報」が大切なことはもちろんです。

これからの時代は、販売力、資金調達力、企業規模、業態によって
異なる皆さんそれぞれの企業ポジションを認識したうえで系列元売
と向かい合う事になります。自社にとって仕入調達可能な最も有利
な仕入手法を工夫、努力しなくてはならない時代だとおもいます。

それぞれの元売により企業としての経営体質の強弱はあるでしょ
う、しかし、元売は何処も「大企業」なのです。自分の帰属する系
列が高いのか、安いのか、系列的な仕切り価格を論じてみてもどう
にもなりません。まず、自らの適正な経営ポジションを認識する局
面に入ったとおもわれます。

転籍をしてみても当面の小さな課題解決だけでＳＳ業界の中小企業
の構造的な経営改革にはなりません。独立系業者にとっても好むと
好まざるとにかかわらず大きな「岐路」に立たされることになるで
しょう。

これから、石油販売業界にとって反省とともに、時代と消費者が求
める一番大切な事が見えてくるような気がしています。

石油業界のＷｉｎ・Ｗｉｎビジネス

社会的なニーズがあり、売る側だけでなく買う側にも喜んでいただけるような、便利なビジネスフォームを最近は『Ｗｉｎ・Ｗｉｎビジネス』というそうです。

「売って喜び、買って喜ぶ」というのは商売の原則として昔から知られています。言葉が今様に変わっただけで意図するところは全く同じ事でしょう。

最近はＩＴの進化により新しい便利なビジネスフォームがたくさん工夫され生まれています。インターネットオークション、楽天などのＷＥＢ仮想店舗から、音楽、書籍販売など身の回りを振り返るといつの間にやら大変な変わりようなのです。

職業柄、私もいろいろなサイトを試してはみますが、どうも若い人の情報力にはとてもかないませんね、特に携帯電話を使用したコンテンツに関してはは若い方のほうが圧倒的に強いのです。苦もなく複雑な操作をマスターして非常に便利に使いこなしています。携帯電話をカメラとして使用し、その映像をメッセージをつけて送ったりできるなんて我々団塊の世代ではとても考えられない事でした。うつしたフィルムを写真屋さんへ持っていき現像してもらうのが普通でした。

こんな時代ですから、ちょっとしたアイデアでも消費者に支持されれば、一瞬にして非常に大きなビジネスフォームに発展、「ＩＴ長者」と呼ばれる若手の経営者が生まれるのが現代です。

そんな時代なのですが、ある見識者に言わせるとまだまだこれはスタートしたばかり。本物のビジネスキャリアに基づいての本格的スタートはこれからなのだそうです。色々なビジネスの分野で革新的なマーケティング手法が生まれ変化の速度も一層早まる事になるようです。

そうなると石油ビジネスでも革新的な販売手法が生まれる可能性があります。

実は、当社でも予てから灯油を切り口とする新たな石油ビジネスのアイデア構築を進めてきましたがようやくまとまりそうです。

ご期待ください。