ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

歴史は、繰り返す。構造変化の本質。 ②

2012年08月06日 09時39分53秒 | Weblog

①.の続きです。

これまで、アメリカで起きたことは数年後には日本で起きるといわれてきましたが、
現在の日本が、まさに「その時期」なのかもしれませんね。

アメリカは、IT関連ビジネスの勃興であの不況から蘇生したわけですが、
どうも日本ではそんなわけにはいかないようです。
今頃、システムの「オープン化」が叫ばれているわけですから遅れているような気がします。

というよりも、中国や韓国のほうがシステム環境の変化を先進的に取り入れているといわれます。
WEBの活用から運用面では進んでいるという見解をもつ方も多いですね。

ところで、日本の石油流通業界の関連システムはどうでしょう。
依然としてPOS処理から後方の「勘定系データ処理」による請求書作成業務中心で、
データの活用麺面などはまだまだといった状況で、む
これから本格的な基幹系システムの「オープン化」が進行するといった状況だと思います。

系列ごとの「しばり」などもあり、なかなか思うに任せないといったところもありますが、
ここにきて、有力な独立系企業や商社などでは基幹業務統合系システム改善などを基軸とした業務改革を進めるところが増えています。

私は、これらの業務管理ソリューションによる業務コスト削減が、今後は最大の経営格差要因になるはずだと考えています。
店舗数が増えても、管理業務コストやオペレーションが変化しないわけですから、「スケールメリット」を充分に生かすことが可能となるからです。 
実は、これらのコストは「仕切り価格」を上回る収益格差を生むともいわれています。

来年の3月からの地下タンク問題などで、閉鎖するSSが増えるはずですが、
一方では、原単位が増加する「勝ち組企業」も増えてくるはずです。

日本のSSビジネスは、戦後の創生期から、第一次オイルショックまでの「成長期」、
そして、短かった「成熟期」を経て「淘汰期」に突入しています。
依然として、激しい販売競争にさらされているわけですが、
SS数の減少と、エコカーや軽自動車の増加による減販がさらに追い打ちをかけてきます。

しかし、専用ソリューションを駆使した業務改善による経営コストダウンにより、
先進的企業の採算ラインは大幅に低下して必ず勝ち残ることになるはずです。

石油ビジネスの本質を見つめながら、
構造的変化を先取りするための具体的手法があるわけですから、
「システムが石油ビジネスの未来を拓く。」ことになるはずです。


歴史は、繰り返す。構造変化の本質。 ①

2012年08月06日 01時38分04秒 | Weblog

最近、大手メーカー系企業に勤務しているゴルフ仲間などが、リストラで厳しい状況が発生しており相談を受けることがあります。
新幹線の長距離通勤などで頑張ってきたのに気の毒なことなのですが、
身の周りでこのような話を聞くと、報道されている大手メーカー系企業などの厳しさが本当に身近に感じられてきます。

かつて、米国などでも産業構造などの変化により、ホワイトカラーと呼ばれる人達の多くが失職した時期がありました。

ちょうどその頃、日本はバブルの好景気で、我々中小企業経営者もアメリカなどに視察旅行と称してよく遊びに行っていたものです。
石油業界などでも「海外視察旅行」が多かったですね。

大手特約店企業がアメリカのマンハッタンのビルを買収したなどということで驚かされたものですが、
今では、当時のアメリカと日本が、日本と中国に置き換えられてしまったようです。

最近では、夏の軽井沢でも中国人旅行者が急増しており、アウトレットなどは「歓迎光臨」などの張り紙が目につく時代です。
投機目的なのか、別荘などを購入する中国人も多いようです。
顔が似ていて、服装も日本人と変わらないのですが、フードコートなどでは中国語が飛び交っています。

「あの頃」、私もアメリカへ何度か出かけて、「ジョバー」と呼ばれた独立系石油流通企業を視察したことがありました。
その後、SSにおけるセルフの解禁、自由化、新仕切り体系などの流れのなかで現在の日本の石油ビジネスがあるわけですが、
時代の流れは、本当に早いものですね。

Microsoft Windows が、3.xとして日本語版を発売開始したのが1991年ですから、すでに21年が経過しています。
その後、あの「Windows 95」が発売された頃の「ウィンドウズ・ブーム」は、すごかったですね、あれから17年たちました。
秋葉原に販売開始を待つ人たちが並んで、先を急いで購入したものですが、
今になって思うのですが、あの時期が構造変化の本当のスタートだったように感じます。
ですから、あれから17年が経過したわけです。

当時、「Windows 95」を購入するために並んだ人たちは、一体どんなものなのか、本当に理解していたのか・・・・
一部の人たちは理解できていても、多くの人たちはよく理解できていなかったようにも思えます。
かく云う私も、その一人なのですが、
当時、田舎の自宅でインターネットを初めて接続使用した頃のことを想い出しています。

それ以前から、私は沖電気の「IF800モデル10」というパソコンを購入して、自宅でいじっていました。
パソコンは、非常に高価なものでしたね。
「パステル」とかいうデータベースソフトで独学で勉強をしていたのを覚えています。
その後は、「桐」で現在の「へトロマスター」の原型を創ってテストしたり、
「アクセス」でテストを繰り返したり、いろいろ苦労したものです。
パソコンは、個人用だけでも今までに数十台も購入しています。

その後、本格的なSQLデータベースにたどり着いたわけです。
その頃になると、とても自分だけの知識だけではどうにもならずに、専属のプログラマーを身近に置いての開発となりました。
それが、現在まで続いています。

石油流通ビジネス最前線の実務に携わりながら、開発を進めてきた石油流通ソリューション開発が本業になろうとは・・
今になって、考えると失ったものも大きいわけですが、『時代を先取りした』という点では、少しだけ自己満足しています。

現在でも、システムの構造的な改善や変化は進行しているわけですから、毎日が戦争です。
いつまでたっても時代と追いかけっこをしているわけですがから、疲れますが、それが生きているという事なのでしょう。
こんな時間に飛び起きて、パソコンと向かい合っているわけですから大変です。

秋田犬の仔犬の「雪丸」君と夜中に、話しながら仕事をしています。