11日から夏休み連休を取っています。
頭をリセットするために、パソコンにも触れずに過ごそうと考えているわけですが、
「習性」というものは怖いものです。
頭を完全に自分のビジネスから切り離して、根底から時代の流れを見直し、
自らのライフスタイルも見直すことで自らの「次の時代」を考える。
異なる業種の友人や新たなジャンルの人達と触れ合うことで知らない世界も見えてくる。
野暮な理屈や安易な情報を捨てて、
今の世の中の流れを肌で感じながらリアルタイムな時代感覚を掴むことが大切です。
昔は、目の前の仕事に追い回されてこんな時間をとることはできませんでしたが、
最近では、生活の中に「動」と「静」のアクセントを付けながら、
自分の人生や仕事を見つめなおす「充電タイム」を取ることが非常に大切だと感じています。
何も考えずに、スポーツで汗を流すことで見えてくるものもあります。
朝は、5時から愛犬を連れて散歩しながら、近くのコーヒーショップのベランダで爽やかな空気を吸い込みながらの朝食です。
近くのゴルフ場では、早朝からゴルフをしている方も多いですね。
一昨日はコーヒーショップで同席した、某大学の教授とエネルギービジネスに関する話題で二時間も盛り上がりました。
昨日は、半導体の製造ラインを設計しているエンジニアの方と情報交換をしました。
最前線の話題は臨場感があって、新聞やインターネットではわからないことが多いですね。
早朝からそんな時間を過ごして、いざゴルフ場へ出陣となるわけですが、
昨日は、ホームコースで定年間近な小学校の先生と、今話題の大手半導体メーカーの若手社員の方とご一緒させていただきました。
先生は独身で退職後の生活を考えながらのゴルフ。
そして、若手社員はリストラの問題で、休み明けに上司と話し合うのだそうです。
人間、生きているとどんな人にも悩みがあり人生の「分岐点」というものがあるものです。
本当に難しい時代なのだと痛感します。
現在、自分の生きている環境やビジネスの世界が全てなんだと感じている人間は不幸ですね。
人間なんてものは、自分が生きている間に知りえる知識や体験なんて、ほんの一部なのだと思います。
人それぞれが、さまざまな職業で多様な生活体験をしながら生きているわけです。
そのこと自体を知るということは、簡単そうで実は非常に難しいということです。
かつて、歴史小説作家の童門冬二先生と話したことがありました。
ケネディーが尊敬していたという「上杉鷹山」。あの小説の人物描写は、すごいですね。
「歴史はすべて、人間のドラマだ。神話もこの例外ではない」ということです。
小説なのですが、人間の生き様を真正面からとらえています。
実は、昔、先生の講演をすることになり、
私は自分の車を運転してご自宅まで迎えに行き、
車中でいろいろな話をしながら過ごしたり、一緒にお酒を飲んだ楽しい時間がありました。
自分自身でドラマチックな人生を創りあげられたら、本当に素晴らしいことだと思います。
「夢」ですね。