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南区:(広島駅南口工事仮囲に紹介)三浦仙三郎

2023年04月21日 08時39分24秒 | 雑関連
広島市南区松原町のJR広島駅南口の工事仮囲いに(過去に)あった「三浦仙三郎の説明板」です。
※2020年4月から駅ビルの建替工事がはじまり、
その仮囲いに広島の酒に関する掲示が人の目を引いていましたので、その中の三浦仙三郎(と橋爪陽)に関する部分を取り上げました。

吟醸酒を創った男~ 「百試千改」の記録
『・・・・明治40(1907)年11月17日、大蔵省醸造試験所(東京都北区滝野川)で、醸造協会主催第一回清酒品評会褒賞授与式が開催された。
全国の酒を一堂に会し、その品質だけを純粋に競り合うという画期的な試みであった。
醸造協会主催第一回清酒品評会褒賞授与式が開始された。
主賓は、阪谷芳郎(1863-1841)大蔵大臣。桜井鉄次郎品評会会長(醸造協会会長)。東京帝国大学教授丹波敬三(薬学:1854-1927;哲郎の祖父)審査長であった。
審査員は、(新潟の)岸五郎、(広島の)三浦仙三郎(1847-1908)、(福岡の)首藤精、(兵庫の)長部文治朗、(京都の)大八木正太郎氏、(愛知の)細見京之助、(山形の)椿宮太郎らが務めた。
「出品数2,138点、参加人員1,886名、出品区域は台湾、カラフト、沖縄を除く全帝国に及ぶ。審査方法は今までの博覧会とは異なり、清酒の品質のみで優劣を判定した。すなわち色沢、香、味とともにバランスのとれているものを優品とした。優品の醸造法、貯蔵法は、きわめて注意深く、模範に値する。
世間一般の嗜好レベル、衛生思想の向上により、さらに品質の高い酒を要求される今日、本会開催の意義は大きい。従って審査はその意を介し、本会の趣旨を生かすべく万全を期した。
その結果、優等5点、一等48点、二等120点、三等528点、総計701点を選んだ」
優等賞の金牌を受けたのは次の五名であった。
優等一位-広島「龍勢」(藤井善七:現・藤井酒造株式会社)
優等二位-広島「三谷春」(林森蔵:現・林酒造株式会社)
優等三位-福岡「富の壽」(富安猪三郎:元・富安合名会社、2009年破産)
優等四位-兵庫「灘の高賞」(高岡源七:現在は廃業)
優等五位-岡山[口印 三角正宗](牧佳三郎:戦中の企業統合で廃業)。

この第一回全国清酒品評会で最も評価を上げたのが広島の酒。
優等2点、1等18点をはじめ受賞率74.4%という好成績でした。
受賞率の全国平均の32.8%、灘を擁する兵庫の57.6%を上回った。』
*この結果こそ三浦仙三郎の「百試千改」の思想が浸透した広島の酒造りの成果だったのではないのでしょうか。


広島駅南口で、駅ビルの建替に伴う大規模な工事が行われています。(2025年開業予定のようです)
その工事用の仮囲いに覆われた空間を「魅せる仮囲い」にして、広島の誇りや魅力、それを生み出してきた広島の人たちの想いやストーリーを発信する「HIROSHIMA CONNECTING WALL」が出現しています。
ここで取り上げたのは、その第2弾で「広島の酒」で、掲示期間2020年11月~2021年5月だったようです。

2021年3月16日撮影

ことしはどれだけ工事が進んでいるか?
JR電車に乗ろうとすると迷い大人になりそうになるほど通路の位置が変わっています。

2023年3月21日撮影


(裕編集の):(広島駅南口工事仮囲)三浦仙三郎の紹介

4月21日(安芸区のわが家付近)天候:くもり
19.6℃、69%

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