遊木民のアトリエ

現在は農業・木工業
                           

雪の大内宿

2007-02-11 | 会津の風景
 

  前から行きたかった、「雪景色の大内宿」にいってきました。

 御薬園、会津鶴ヶ城の撮影を終えたのが11時すぎです。

 吹雪も収まって来ましたので、このまま「大内宿」に向かうことにしました。





 会津若松から下郷町に向かう道路は、除雪されていないため雪が氷りになってガタガタ道でした。

 ところが国道から大内宿に向かう道路に入ると、綺麗に除雪されており、さすがだなと思いました。





 綺麗に除雪された道路です。

 圧雪路面ですが、地元の人は60kmオーバーで走ります。

 私は50kmがせいぜいです。





 大内宿に着きました。

 夏とは違って観光客もまばらです。

 夏の大内宿の画像は、こちらをご覧下さい。





 いつもは大部分の家が土産物のお店を開いていますが、冬はほとんどが休業状態です。

 開いているのは数軒のお蕎麦屋さんだけです。

 こちらは完全に雪囲いがしてあります。




 
 夏には飲み物を冷やしていた洗い場も雪に埋まっています。

 でも水量は豊富で、水路が凍結することは無いそうです。





 私の他は数組の家族連れだけ、静かです。

 この景色に喧噪は似合いません。

 今朝の吹雪に感謝です。





 茅葺き屋根に50cm程度の雪が積もっています。

 今年は暖冬で、降雪量が異常に少ないのです。

 このような茅葺き屋根の民家は、柱も梁もとても太く作られており、1m程度の積雪では雪下ろしの必要も無いのだそうです。

 近代的な住宅ではそうはいかないようです。





 雪国では軒先に、立ってはいけません。

 上からつららや、雪の直撃を受けるからです。

 屋根から落ちる雪は、一度解けてさらに凍っていますので、雪ではなく氷です。

 軒先は上を見て、安全かどうかを判断して、素早くとおり過ぎます。  
  




 これ、何だか分かりますか?

 「凍み大根」です。

 大根を丸のまま吊しておくと、凍って水分が抜けていきます。

 切り干し大根を丸ごと作った物です。

 ぽってり煮込むと美味しい素材です。

 棒だらとの煮物が有名です。





 村はずれのお地蔵さんです。

 お地蔵さんの後ろの急な階段を上って行きました。




 宿場の全景です。




 
 これだけの町並みを保存していくのは大変なご苦労があるようです。
 



 体もかなり冷えましたので、お蕎麦屋さんに入り、名物の「ねぎ蕎麦」を頂きました。

 詳細は明日アップします。

 蕎麦屋さんから出ると、観光バスが着いたのでしょう。

 団体観光客とすれ違いました。

 なんと言うことでしょう!!

 皆さん革靴、せいぜいスニーカー!! 観光会社も事前にレクすれば良いものをと思いました。

 あっちこっちで「すってんころりん」。




 駐車場に戻るときの地吹雪です。

 強風が地面の雪を巻き上げるもので、車の運転で最も恐いものです。





 吹雪も収まったためか、駐車場の車の数も増えていました。

 大部分が県外のナンバーです。





 車に乗るため長靴を脱ぎました。

 防寒長靴で、ふくらはぎの上を締めることで雪が入らない構造になっています。

 底はセラミックの入ったゴムで滑りにくくなっています。

 さらに踵には折りたたみ式のスパイクが付いており、スパイクを起こすと氷りの上でも滑りません。

 このおかげで裏山からの撮影が出来ました。