第43回 社会人野球日本選手権、優勝はトヨタ自動車(3大会ぶり5回目)で『MVP』(最高殊勲選手)は多木裕史(27歳)。首位打者も多木外野手(内野手)で脅威の打率.563(16打数9安打)。決勝戦(11月12日・日本生命戦)は4打数1安打だったが、10日の準々決勝(東芝戦)は4打数4安打!
第1打席(2回表)は(5球目を打って)ショート正面のゴロなのに、俊足を生かして内野安打! 速い!! 何故この選手が、プロ野球のドラフトに掛からないのか(指名されないのか)不思議(謎)だ。
第2打席(3回表)は2球目のカーヴを流し打って(左打者)レフト前ヒット! 巧い! 東京六大学の“安打製造機”と呼ばれた男(法政大学)が、社会人野球5年を経過した現在(いま)でも才能を煌かせている。
第3打席(4回表)は2-OUT三塁のチャンスで(カウント3-1から)四球。投手が攻め難そうだった。
第4打席(7回表)は2球目を打って、センター前にクリーンヒット! 変化球(チェンジアップ)を巧みに捉えた。
第5打席(8回表)は2-OUT二塁のチャンスで打席に入って、テレビ画面(J SPORTS)には打率.600と表示されている。2球目の変化球(スライダー)をこれも巧く流し打って、左中間にクリーンヒット!
27歳か……。惜しい人材を、プロ野球(NPB)は見逃して(見送って)しまったなっ。試合後のヒーローインタヴューで「出来すぎです」と言っていたが、出来すぎなものか! 背番号「7」を、プロ野球の世界でも見たかった。
トヨタ自動車が5回目の優勝 日本選手権(毎日新聞)