野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

さらば、デヴィルレイズ!(16日)

2005-07-18 13:26:36 | Tampa-Bay Rays
 ある程度、予期されていたことではあったが……野茂英雄がタンパベイベイ・デヴィルレイズから解雇、戦力外通告を受けた。前日(15日)のトロント・ブルージェイズ(ロジャースセンター)戦で2回(3/2)7失点KO。これが決定打になったか? これが最終テストだったか? 地元トロピカーナ・フィールドでは強かった(4勝1敗、防御率3.91)野茂だが、敵地では1勝7敗、防御率10.32。ローテーションを崩して、ホーム専用に投げるわけにも行かず、また最終テストの地になったカナダ・トロントは以前から相性の悪いスタジアムだった。

 これでデヴィルレイズにサヨナラ。このチームは2004年に来日して、日本のファンにも御馴染みになっていて、今シーズンから野茂の所属チームになり、尚一層日本のファンへの浸透が深まったのだが、これで終わり。野茂の切れ目が、縁の切れ目、だ。ルー・ピネラ監督ともお別れ、だ。シアトル・マリナーズ時代から佐々木主浩(現・横浜ベイスターズ)、イチロー、長谷川滋利の良き「理解者」だったが。この「決断」もピネラ監督の意思ではないと思うが、別れのときはやってきた。

 野茂の次の行き先はどこか? 日本に帰ってくることはありえない。東北楽天ゴールデンイーグルスやオリックスバファローズに戻れば、話題になり、先発ローテーションも任されるだろうが、そんな道は選ばないだろう。そんな野茂の「こだわり」。それが(もはや)球威の落ちた右腕とデュオを奏することができるか? 野茂は(もはや)自分のことだけを考えてはいないだろう。後に続く人たちのために「精一杯、頑張る」。そんな野茂の「想い」は必ず報われるだろう。あの「NOMOベースボールクラブ」のように……。