野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

井川、5回1失点で乗り切る!(26日・タンパ)

2007-04-01 20:28:50 | New-York Yankees
 井川慶(ニューヨーク・ヤンキース)スプリング・トレーニング5試合目の先発は、2度目のフィラデルフィア・フィリーズ(ナショナル・リーグ)戦。あの「58本塁打」のライアン・ハワードとの再対決、だ。
 初回に先頭のジミー・ロリンズを「1-2」に追い込んで、チェンジUpで仕留めに掛かったが、これを捉えられ、いい当たりのセンターライナー! 2番ジェイソン・ワースには「3-2」になるが、チェンジUpを外角一杯に決めて、見逃し三振! 3番「32本塁打」チェース・アトリーにはスッポ抜けを振らせて、2者連続三振! 

【2回表】先頭の「58本塁打」に速球(90MPH)勝負でセカンドゴロ! 5番パット・バレルをサードゴロ、6番ウェス・ヘルムスには球審の微妙な判定が続出して、四球(ウォーク)。意外そうな井川。この試合はデーゲーム、サングラス姿で怪しい、井川だ。7番“撫肩”のアーロン・ロワンドには詰まらせて、ショートゴロ。

【3回表】先頭のシェーン・ヴィクトリーノをキャッチャーへのファウル・フライ。9番ロッド・バラハスはレフトフライ。レフト(同じく)サングラス姿の松井秀喜が眩しそうにキャッチ! 順調に2-OUTに漕ぎ着けたが、1番のロリンズに不用意に投げた初球(89MPH)を叩かれ、レフト松井の頭上を超えるダブル(2塁打)!! 2番ワースにセンター前に弾き返され、忽ち失点を喫する井川。

【4回表】先頭の「58本塁打」をチェンジUpで見逃し三振! “キラー”ぶりを見せ付け、5番バレルも初球を打たせて、センターフライに打ち取るが、6番ヘルムスにレフト線にダブル(2塁打)を浴びる。7番ロワンドを「1-2」に追い込んで、インサイドにズバッと速球(90MPH)を投げ込むが、この試合の球審は悉くインサイドを採らない。ならば、とチェンジUpで空振りを狙うが、チェック・スウィングの判定は「セーフ」。
 この一連の判定に地元タンパの観客からブーイング。やはり目の肥えたファンが多い、と感心させられる。日本には居ない、そんな観客の声援に応えたかった井川だが、ラストボールを叩きつけてしまって、四球(ウォーク)。2-OUT1,3塁のピンチを招くが、8番ヴィクトリーノをショートゴロに打ち取り、危機脱出! 

 最終【5回表】先頭のバラハスを「3-2」から打ち上げさせて、セカンドフライ。1番ロリンズを「3-1」からチェック・スウィングでファーストゴロ。2番ワースをセンターフライ。井川の打たせて取るピッチングが奏功して、メジャーリーグでも成功する手応えを感じさせてくれた、スプリング・トレーニング終盤戦。
 一時(最初)はどうなることか? と思ったが、こうしてハラハラさせてくれるのも、阪神タイガース時代からの井川の特徴。開幕してからも、決して順調には行かないだろうが、何とか「やれる」手応えは掴んだだろう。

井川が5回1失点、松井秀は連続試合安打ストップ (MAJOR.jp)