野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

田口、開幕スタメンで初ヒット、初エラー!(1日・ブッシュスタジアム)

2007-04-03 13:29:39 | Boston Red-Sox
 MLB(メジャーリーグ)の開幕ゲームは毎年、1試合だけ、前年にワールドシリーズを制覇したチームの試合が組まれる。今シーズン、その栄誉に浴したのは、セントルイス・カーディナルス。ワールドシリーズでも活躍した日本人=田口壮も、相手ニューヨーク・メッツのスターター(先発)が左腕のトム・グラヴィンだったこともあり、2年連続で開幕スタメン(レフト)に名を連ねた。

 その田口。【3回表】2-OUT1,2塁のピンチで、ニューヨークの「4番」カルロス・デルガドの放ったレフト頭上を襲う大飛球をキャッチできずに、ダブル(2塁打)を許し、先制の2点を献上した。レフトフェンス直撃の打球だったから、致し方ないが、幾分、田口らしくない動きだった。≪名手≫田口なら捕れるのでは? と思わせた打球。捕れば「超」ファインプレーだったのだが……

 これでリズムを悪くしたのだろうか? 【6回表】1-OUT、1番ホゼ・レイエスの流し打った正面の飛球をグラヴに当てて、落球! 信じられない、目を覆いたくなるような、プレーだった。<スプリング・トレーニング>ではスタメンで起用されるケースが少なく、試合勘が鈍っていたのかもしれない。開幕戦≪独特≫の緊張感、足が地に付かない、フワフワした感じが、37歳のベテラン・田口を覆っていたのかもしれない。

 その点、ニューヨークは守備で魅せた。【6回裏】1-OUT2塁で2番プレストン・ウィルソンがセンター前ヒット! 2塁ランナーの「俊足」デヴィット・エクスタインが3塁を回ったが、センターの「強肩」カルロル・ベルトランから、キャッチャーのポール・ロデューカへストライクの好返球! これぞ、メジャーと感じさせてくれる、素晴らしいプレーだった。

【8回裏】には1-OUT満塁で、4番スコット・ローレンのセンター前に抜けようか、という当たりに飛びついたホゼ・ヴァレンティン! ショートのレイエスにトスして、2塁を封殺して、レイエスが華麗なサイドスローで1塁に送球して、ダブルプレー! これも凄い、プレーだった。
 昨シーズン「あの」松井稼頭央(現コロラド・ロッキーズ)からセカンドのレギュラーの座を奪ったヴァレンティン。本職はショート・ストップだったが、“失策王”の汚名を貰い、サードに転向しても、その評価は変わらなかった。しかし、セカンドに転向してから、守備に≪開眼≫。失敗に終わった松井KAZ獲得の思わぬ“副産物”である。

 散々だった日本人=田口だが、【9回裏】1-OUT1塁でセンター前にクリーンヒットを放って、3打席目で今シーズン初ヒット! 打ったのは、昨年の<チャンピオンシップ・シリーズ>でも打ち込んだ、ニューヨークの守護神(クローザー)左腕ビリー・ワグナー。相変わらず、ワグナーには強い、≪キラー≫ぶりを最後に見せつけた。

田口、開幕スタメンで1安打 カージナルスは黒星発進 (MAJOR.jp)