野球少年は夢を見る…MLB篇

Major League Series 2022

MLBホームランダービー(11日・デトロイト)

2005-07-13 21:37:37 | All-Star Game
 毎年、実は途中から退屈になるホームランダービー。最初はその豪華な顔触れを見て、ワクワクするのだが……ホームランダービーはやっている人(選手)が楽しい。スタジアムで観ている人(観客)が楽しい。実にテレビには不向きな趣向なのだが。しかし、そこに「国別対抗」形式のエッセンスを加えることで、俄然面白くなった。少なくとも、フィールド上の選手たちは自分の国の選手を応援する為に盛り上がった。それを見ているうちにこちらまで楽しくなってくる。

 ボビー・アブレイユ(フィラデルフィア・フィリーズ)を応援する「ヴェネズエラ」の旗を帽子に立てて、“旗帽”状態のメルヴィン・モーラ(ボルティモア・オリオールズ)や、アブレイユの爆発(24発)に触発され、ドミニカ共和国の盟友、デヴィット・オルティーズ(ボストン・レッドソックス)の足を揉み始めたミゲル・テハーダ(ボルティモア・オリオールズ)とか……最高! だった。
 こういう光景を見るにつけ、やはり日本人がイチロー(シアトル・マリナーズ)一人、しかもホームランダービー出場を辞退したのは寂しい。日の丸の旗を振りながら(そんなことは絶対にしない男だが)松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)の肩を揉んでやるイチローを見てみたかった。来年こそは!

松井もジーターも落選!(6日・ニューヨーク)

2005-07-09 12:50:34 | New-York Yankees
 意外な結果だった。オールスターゲーム、アメリカン・リーグ最後の枠に滑り込んだのは、スコット・ポドセドニック(シカゴ・ホワイトソックス)。我等が松井秀喜もデレック・ジーター(ニューヨーク・ヤンキース)も「落選」してしまった。票が割れて、共倒れになったか? 聞けば、地元シカゴでは「スコットを32人目に」の大々的なキャンペーンが行われていたようだ。
 ポドセドニックもリーグの盗塁王だから、オールスター出場の資格は十分あるのだが、打率.243(本塁打19)の同僚ポール・コナーコが、ホワイトソックスの野手枠で選ばれていたから、このポドセドニックの選出は想定外。コナーコよりも数字(打率)がいい松井は「不運」としか言いようがない。

 ポドセドニックはシアトル・マリナーズ出身で、同タイプのイチロー加入のあおりを受けて、放出されたようなものだから、同じチームで外野を守ることになったら、感慨深いものがあるだろう。シアトルも彼を放出せずに我慢強く育てていれば、イチローと絶妙の快速コンビが組めていただろう。それとも二人の「我」が強すぎて、1,2番コンビは組めなかったか? そういえば、井口資仁が嘆(ぼや)いていた。
 そのイチローはホームランダービー出場を正式に辞退。これも残念だ。地元セーフコ・フィールド開催なら出場する、と言うが、次にセーフコ・フィールドでオールスターが開催されるのはいつになることやら……イチローの「現役」には間に合わないだろう。見たかったな……真夏の夢。

井口「城島に来い!!」(5日・シカゴ)

2005-07-08 22:22:26 | Chicago White-Sox
 井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)が、城島健司(福岡ソフトバンクホークス)に来い!! 日本人初のキャッチャーでメジャーリーグ挑戦、そのパイオニアになる使命が城島にはある、と思う。ひとたび手を挙げれば、マイク・ピアッツアの後釜で「絶対」欲しいニューヨーク・メッツや、キャッチャー不足が深刻なシアトル・マリナーズやロスアンジェルス・ドジャース、あるいはホルヘ・ポサダをトレードに出したがっている(?)ニューヨーク・ヤンキース……が獲得に名乗りを上げるだろう。
 唯一の不安材料は、松井稼頭央「株」の暴落で、日本人野手への評価が下げ止まらないことだろう。それほど“リトル”への評価と期待は高かった。また中村紀洋(ロスアンジェルス・ドジャース傘下3Aラスヴェガス)という卑近な例もある。

 日本人のキャッチャーといえば、古田敦也(ヤクルトスワローズ)も、年齢さえ若ければメジャーに挑戦したかっただろう。その≪夢≫を城島に託したい、と思っているかもしれない。2004年のアテネ・オリンピック出場「正捕手」を城島に譲ったときのように……あるいは2001年、キャッチャーで最初のメジャー挑戦を志しながら、≪夢≫破れた谷繁元信(中日ドラゴンズ)。
 彼等二人の「無念」を受け継いで、メジャーへ旅立つことになるか? 城島の決断には、マスクを被った全国の野球少年達の熱い視線も注がれていることだろう。あの日の“NOMO世代”の少年達のように……。

ブーンの涙…(3日・シアトル)

2005-07-06 14:09:53 | Seattle Mairners
 オールスターゲーム(12日・デトロイト)の出場選手が発表された、その日(3日)ブレッド・ブーンが、シアトル・マリナーズから「戦力外」通告を受けた。昨シーズンのジョン・オルルッド(現ボストン・レッドソックス)に続いて、2年連続の悲劇だ。記者会見(AP)で涙を流していたブーン……それは(昨シーズン途中トレード通告を受けた)ポール・ロデューカ(現フロリダ・マーリンズ)が流した涙とダブって見える。悲劇は繰り返された……チームを愛していたから、涙が流れる。

 当然ながら、ブレッド・ブーンの「不調」をイチバン気に病んでいたのは、ブレッド・ブーン。思うようなバッティングができず、1塁ベースに達する間に悔しがる、怒り、苛立つブーンを何度も見てきた。その度にいつかは本来のブーンに戻るのだろう、と淡い期待を寄せてきたし、本人もそう信じてきただろうが、遂にブーンは「戻らなかった」。あの2001年シーズン、3番で打ちまくって、イチローと『MVP』を争った大活躍。イチローがいなければ、『MVP』を獲れていた。イチローがルーキーイヤーでなければ獲れていた(?)。

 涙が乾いたら、行き先を決めなければならない。ニューヨーク・ヤンキースも噂されているが、昨シーズンのオルルッド同様、ヤンキースに行けば、クリンナップを打つことを要求されず、8番か9番で気楽にBASEBALLをENJOYできる。しかし、セカンドに≪新星≫ロビンソン・カノを擁するヤンキースは獲得に乗り出さないだろう。松井稼頭央と交換でニューヨーク・メッツか? あるいは兄弟(アーロン)でプレー、クリーヴランド・インディアンスか? いずれにしても、あの名手のプレーはいつまでも見ていたい。

D・メイ、ヤンキースへ(2日)

2005-07-05 19:14:51 | New-York Yankees
 それにしても、日刊スポーツ(4日)の記事「今季はパ軍で1勝3敗、防御率5.61と不本意な成績だった」は、酷い記事だと思う。今シーズンはサンディエゴ・パドレスで、DL入りしたウッデイ・ウィリアムスの代わりに、先発ローテーション(スターター)に入り、6月19日のミネソタ・ツインズ戦では、昨シーズンの『サイ・ヤング賞』左腕ヨハン・サンタナと投げ合い、「5対1」で勝利した。

 この試合はスカパー!でも生中継されたから、目にした人も多かっただろう。日刊スポーツの記者は見ていないのだろう。だから、こういう飛ばし(与太)記事を書ける。ダレル・メイの名誉の為にも強調しておきたい。今シーズンのメイは「悪くない」。
 そこにニューヨーク・ヤンキースのGMブライアン・キャッシュマンは目を付けたのだろう。最近は失敗続きだが、GMの眼の正しさを証明する、いい機会だ。少なくとも、DL入りしているジャレット・ライトよりは「いい仕事」をして見せるだろう。マイク・スタントンに代わる中継ぎ左腕としても期待できる。(また同じチームでプレーする)松井秀喜も歓迎しているだろうか?

激突!ジーターvs.松井秀(3日・MLB)

2005-07-04 14:03:16 | New-York Yankees
 松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース)は今年もファン投票選出からは漏れ、昨年同様『FINAL VOTE』最後の32番目の選手を決めるインターネット投票に望みを繋ぐ。最近の「絶好調」のバッティングからして、オールスターゲームに出ても恥ずかしくない成績。ここは日本人ファンの「底力」を見せたいところだが、競争相手は強力。同僚の「人気者」デレック・ジーターまでいる。これは日米の≪決戦≫になる。

 しかし、それにしても、イチロー(シアトル・マリナーズ)は5年連続のファン投票選出はならず(選手推薦で出場)。期待されたルーキー井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)は「掠り」もせず。大塚晶則(サンディエゴ・パドレス)と高津臣吾(シカゴ・ホワイトソックス)は昨年、選出されて欲しかったが……今年はイチロー一人の「夢の球宴」になるのか、それとも……。
 来年こそは、フィールドに日本人選手がウジャウジャいる、そんな展開になってほしいものだ。上原浩治(読売ジャイアンツ)、松坂大輔(西武ライオンズ)、井川慶(阪神タイガース)、城島健司(福岡ソフトバンク・ホークス)……ワールドカップ出場よりも、こっちの方が大事でステータス、だと思う。

長谷川、5点ビハインドの6回途中から登板…(1日・セーフコ・フィールド)

2005-07-03 22:30:13 | Seattle Mairners
 長谷川滋利(シアトル・マリナーズ)、5点ビハインドの6回途中から登板……これを「不遇」と呼ばずして、何と呼ぶか? 今シーズンは26試合に登板して、1勝2敗、防御率4.04。2003年の「BEST」に較べたら、トップフォームには程遠いのかもしれないが、少なくとも昨シーズンの不振部分は修正して、今シーズンに臨めている、と言える。なのに“モップアップ”(敗戦処理)要員に甘んじている。
 こういうとき、何故、ニューヨーク・ヤンキースは獲得に乗り出さないのか? と思う。「ライヴァル」ボストン・レッドソックスに、シアトル側がトレードの打診をしたらしいが、その前に乗り出すべきだ。いつも行動が遅いGM(ブライアン・キャッシュマン)。中継ぎ(ブルペン)で困っているのに、他球団のブルペンで干されている人材に目を向けない、この無策! 

 ヤンキースはその代わりに、サンディエゴ・パドレスから左腕「あの」ダレル・メイを獲得。そうか、スターター(先発)の補充が最優先だったか? カール・パヴァーノも(右肩痛で)離脱し、ケヴィン・ブラウンもDL(故障者リスト)から戻らない。ランディー・ジョンソンのデトロイト・タイガース戦(1日)の5回7失点KO、も衝撃的だった。先発陣で「まとも」なのは、ルーキー王建民と「エース」マイク・ムッシーナだけか? 
 日本のMLBファンは、このヤンキースかマリナーズを目にするだけに、両チームの「不振」は日本人の精神にも影響する。アメリカの二つの都市の市民と「運命」を共にしている、のだ。