活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

今月のGGGは、涼味誘うアートの異空間

2014-08-05 11:53:38 | 活版印刷のふるさと紀行

ギンザ・グラフィック・ギャラリー8月展をのぞいてきました。いきなりですがのこづさいぼー:ひびのこづえ+「にほんごであそぼ」という長ったらしいタイトルにはを抱きました。わかりにくいのです。

展覧会の主人公、ひびのこづえさんはコスチュームデザイナーという認識でしたのでGGG登場もでしたが、展覧会リーフに《ひびのさんの創作活動の核をなす「細胞」に軸を置き、「びのこつさいぼー」と銘打つ本展、細胞のように細かく多彩で活発な仕事を紹介します》とあります。なお、補足しますと「日本語であそぼ」はNHKEテレで月曜から金曜まで毎朝放送されている番組名でこづえさんが衣裳とセットを11年前から担当されているのだそうです。なるほど、今回の展覧会はその集大成と理解しました。

しかし、はっきりいってオドロキでした。1階は明るく、カラフルで多彩なこづえさんの制作物でギッシリ。地階は暗転して闇の中にこづえさんの制作したコスチュームが妖しく浮かびあがっておりました。

それは、まさしく意図された異空間。こづえさんは「小さな細胞はひとつひとつが集合で新しい物を生み出します。 私の仕事も小さなパーツの集合で形をくっています」とおっしゃっているけれどこれほど多彩のパーツを彼女がどうやって生み出したのか、制作時のヒラメキはどこからくるのであろうか、私には信じられない才能です。

なにか、おおきなハンマーで一撃をくらった状態で、この異空間と異才のみなぎった、いうなればアート化け物屋敷を抜けだしたのでした。あなたもぜひ、のぞいてみてください。




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