活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

もしもの時のデザイン

2014-08-30 19:15:37 | 活版印刷のふるさと紀行

 天災は忘れたころにやって来るといったのは寺田寅彦でしたが、最近は東日本大震災以来こんどの広島の土砂災害まで、忘れたころどころか、またか、またかと押し寄せてくるので気が抜けません。しかし、災害の前に、あるいは災害に見舞われたあとに、はたして自分だったら何を出来るだろうかと思うと情けないほど無力です。

 その意味で昨日からはじまった印刷博物館P&Pギャラリー「災害時に役立つ物や心のデザイン」展はタイムリーで興味深い催しです。日本パッケージデザイン協会(JPCA)の会員デザイナーが、「もしもの時のデザイン」を「衣」・「食」・「住」・「心」の4つの視点から百点以上の作品で発表しております。おそらく、もしもの時を会員みなさんが真剣に考えられた結果を作品化されたのでありましょう。

 さすが、パッケージデザイナー、機能の追及もさることながら観客の女性が思わず「カワユィー」と声をあげる作品も多く、微笑ましいこうけいがみられました。たとえば、「くまもん」と題する作品はめがねを使っている子どもさんが自分の大事なめがねを護るためのかわいい保護パッケージです。

 また、デザイン作品のほかにも災害時関係のアプリやウェブサイトの紹介もされていました。11月24日まで。

 

 

 

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