活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

月夜にカラ元気、これから伸びる印刷分野

2014-09-08 12:42:19 | 活版印刷のふるさと紀行
  • 久しぶりにオーバー・ドリンキング、おまけに宵の口から12時近くまで議論していたのでグロッキー。うとうとして目覚めたら酔眼に中秋の名月ならぬ1日前のおぼろ月が飛び込んで来ました。はっきりしないのはまた、台風14号が近づいて曇天のせいでしょうか。
 どうもこのところ一杯やると印刷の将来について議論が始まってしまいます。「製紙メーカーが生産調整に入るくらいだからからな」からが口火で、これもお定まりの「情報のデジタル化と印刷産業の低迷」でした。
 昨年,トッパンフォームズが印刷(紙媒体)の方がディスプレ(電子媒体)よりも人間の脳は理解しやすいという脳科学実験を発表していました。反射光で見る紙と透過光で見るディスプレとで情報の受け手の人間の内容把握解の度合いが違うというのでした。

 わかりやすくいえば、新聞や雑誌をそのままで読むのと、タブレットなどで読むのとの比較でした。「印刷」とつきあいの深いわが方にとっては賛成と手をあげたいのですが、私の乏しい経験でいうと、夜、ベッドでの読書なんかの場合、照明スタンドを消して寝るなどという手間なしで、最初からタブレットの光だけで十分読める便利さもあるぞといいたくなるのですが。
 その証拠には電子出版は好調ですし、そのせいばかりではないのですが、書籍や雑誌の印刷は4~6パーセントは減っています。いちばん気になるのは印刷事業所や印刷従事者人口の大幅減です。このまま、印刷産業は衰退してしまうのでしょうか。

 カラ元気でいうわけではありませんが、昨晩の議論は「印刷は情報のデジタル化」の最先端にいるから展開次第でますます発展できるという結論でしたし、PIA(アメリカ印刷工業会)の真似をして「印刷」を①書籍・雑誌のような情報伝達用印刷物②パッケージや包装紙などのロジスティックス用の印刷物③カタログやDM、パンフレットのような販促用印刷物の3分類したら、これからはデジタルメディアで代替できない②のロジスティックスのために提供される印刷物に注力すべきではないかということでありました。
コメント (1)
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