活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

敬して遠ざける風潮か

2014-09-13 11:33:47 | 活版印刷のふるさと紀行

今朝ひさしぶりに快晴、ベランダで新聞をひろげるとスズメも元気。

その新聞一面トップに「本社、記事取り消し謝罪」の大見出し。さらにその隣に社長名で「みなさまに深くおわびします」とありました。おどろきました。「天下の朝日新聞」がこんな紙面をつくらねばならなかったとはさぞかし、全社こぞって苦衷と無念のかたまりであっただろうと想像します。

福島第一原発吉田調書の記事取り消しや慰安婦記事撤回遅れの問題については各メディアがこぞってとりあげていますし、いまさら私がここで触れるようなことはしません。ただ、祖父の代からの読者としては信じがたいことでした。

しかし、ここで私の想像を許してもらえるとしたら、こうした事態を招いたのは朝日新聞の内部の老・若の力関係にあるのではないでしょうか。若い記者の力の方が強くて、老練なベテラン記者の意見や配慮が押し潰されたのではないだろうかという想像です。というのは、最近、どこの組織でも若い人が年配者を「敬して遠ざける」傾向があるような気がします。そうでなくともメーカーなどで団塊の世代の退職頻発でトラブルが多発しているようです。日ごろ、サポートされていたことを気づかずに自分たちの力を過信していたのではないでしょうか。

いっぽう、年配者の方も遠慮しぎて、ついつい目をつぶったり、直言することを避けがちです。

敬老の日が間近かです。敬して遠ざける風潮についてはなんとかしないとと思います。



コメント (1)
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