[着地後も囀る]
着地後も囀る雲雀胸張つて 都筑智子
ネットで見つけた雲雀を季語とする都筑智子いう方の句のひとつです。
私の子どものころ春から夏にかけて甲高い声を上げながら空を飛び続け、追いかけていくとやがて向こうの畑に降りるのですが息せきかけて近くまで走って行っても忽然とその場から姿も声も消していたヒバリを思い出します。
そんなこともあってヒバリという野鳥を見るととても懐かしい幼馴染と会ったように感じます。
そんなこともあってヒバリという野鳥を見るととても懐かしい幼馴染と会ったように感じます。
[一生背負う土の色]
地雲雀の一生背負う土の色 土井孝
こちらもネットで探したヒバリを季語とした俳句です。
畑の土の上にいるヒバリは見事な保護色で人の目をくらまします。
この句と出会ったとき、なんだか自分自身が周りの色に合わせた生き方をしているのではないかと問われているような気がしました。
[草むらの留守に]
草むらの留守に風置雲雀哉 千代女
加賀の千代女にもヒバリを季語とする句がありました。
空の高いところで鳴くヒバリは目にすることもありますが、その姿を近くで見る機会は意外と少ない野鳥です。
千代女の句にもある通り地上にいるときは草むらに静かに隠れていてほとんど姿を見せない野鳥ですが、ご覧の通り冠羽をもつ精悍な姿をしています。
荒れ畑で見つけたヒバリの写真をアップして[写真師の新カメラ日記]を更新しました。