仏殿に吹き付ける雪

第一級の寒波が北陸、金沢にもやってきました。少し寒波が弛み雨模様だった昨日とは打って変わり昨夜遅くから雪に変わり今朝は数十センチの積雪と最高気温が一度という猛烈な寒さのなかを寒行托鉢が続く大乗寺でその出発の様子を撮ろうと出かけました。
平地より遥かに多い積雪の中を修行僧達は出かけて行きました。そのときの雪が仏殿に吹き付けている様子がこの写真です。

岸辺のサザンカ ーこぼれる花ビラー

小さな池の岸辺にあるサザンカが雪のなかで湖面に零れ落ちています。花の色が雪に滲んで見えるのが印象に残ります。
ただでさえ風景すべてがモノクロームに見える季節なのに雪景色のなかでは色の無い世界が広がっているのでそのサザンカの花の朱色が文字通り色を添えていました。
ちなみに花言葉は「困難に打ち勝つ」だそうです。

雪畑のヒヨドリ

前回に続いての雪の畑です。地表が雪に覆われると小鳥達は食べ物探しで大変です。いつもは木の実や芽をほかの小鳥たちを追い立てて吾がものとしているヒヨドリも木の実の無い季節では地表の野菜などを狙って畑に舞い降りてきます。
雪面から顔を出す野菜を見つけて舌鼓を打っているようです。

雪のキャベツ畑で「ＴＰＰ」を考える

我が家の近くにある近郊農家のキャベツ畑が雪の下になりそうです。白菜などは雪に覆われることで甘さをまし美味しくなるとのことですが、キャベツの場合は如何でしょうか？　この畑を見ながら、こんな一首を作ってみました。

　　マスメデイァ揃って奨める「ＴＰＰ」日本語とせよ企みもともに（国夫　詠）　　

［ＴＰＰ」とは・・・「環太平洋連携協定（トランス・パシフィック・パートナーシップ）」の略称、加盟国間で取引される全品目について関税を原則的に100%撤廃しようというもの］だそうです。が、じつは提唱国であり優位な立場の大国アメリカがひとり勝ちできるという体制のようです。
新聞・テレビなどのマスメディアは何の分析や説明も無く突然ローマ字で「ＴＰＰ」という言葉を振りまき、おりからの坂本竜馬ものや幕末から明治にかけてのドラマがかもしだす雰囲気に乗じて日本の現在が農業にかんしては鎖国状態であるかのように描き（実は日本が世界でもっとも農業が保護されてない、農産物の輸入大国のひとつであることを隠して）『「ＴＰＰ」に参加しないと鎖国状態が続き世界から遅れてしまう』という論調を振りまいています。
世界の先進国といわれる国では国民の食糧確保は最大の政治課題として農業を保護し食料自給率の１００パーセント以上を目指し達成しています。
そんななかで食料自給率が３０パーセント台という日本が、その食料を生み出している農林漁業の関係者や国民の意思を無視して経済団体や「ＴＰＰ」の提唱者であるアメリカ政府の代弁者でもあるような論調を張る現状を憂慮する年明けになっています。

除雪の光景

金沢市の奥座敷と呼ばれる温泉地です。積雪量が今年は少ないようですがそれでも山里まで来ると、そうとうの雪があり除雪機の出番が続いています。
私は雪の少ない瀬戸内の香川県で育ったのでもう４０年以上北陸に住んではいても、やはり雪の多い光景を見ると心が躍る気がします。
地元で生まれ育った人にはごく普通の光景でもついついカメラを向けてしまいます。

葉牡丹と雪

年末の雪が少し消えてきた年明けの散歩で出会った葉牡丹です。
ご近所の玄関先の庭の雪面から浮き出たように見えるカラフルな葉牡丹に残る雪の輝きが印象に残りました。
ブログ読者のみなさま、今年もよろしくお願いいたします。