先日88歳で山崎豊子さんがなくなられたとか・・
世間では、世の中の裏を暴いた、社会派とか、戦争で虐げられた時間を過ごした政府の横暴を・・うんぬん
まあマスコミって・・と思うみっちゃんです。
彼女は毎日新聞の記者として、上司の井上靖氏の指導を受けたとかうんぬん・・
育った大阪の船場を基にした、「暖簾」「ボンチ」そして吉本せいをモデルとした「花のれん」で直木賞を受賞してプロ作家になったとか。
徹底した取材をして不条理を暴いた、「白い巨塔」、『沈まぬ太陽」「華麗なる一族」と発表したのですね、
残念ながらみっちゃんは。この手の暴露的な小説は好みではなかった。
彼女はフィクションといっても読むものにはそのモデル容易に推測でき,ノンフィクションでないかと思えるからです。
それも酷ないい方ですがストーリをおもしろくするために曲げてる・・
ところが、彼女の「大地の子」に出会ったとき、私は大きなショックを受けました。
一部分です。
父が涙を流しながら、このテレビドラマを見ていたのです。
満蒙政府で働き、責任者として最後まで、かの地に残り、
毎日つけていた日記等焼却、引き上げの最中に先祖伝来の家宝の日本刀を大河にながした。
引き上げの集合地で、先に避難していたみずからの母や妻、赤ん坊と再会したものの、
知り合いが子供を置いてきたという現実に遭遇したという。
「ほんとにこのドラマの、このとおり!」
「おれは軍隊と一緒に引き上げたからよかったが。守るべきもののいなかった満蒙開拓団の人は悲惨を極めたと聞いている」と・・・
「ここまで、よーく調べた・・みてると哀し―なってくる」と・・
父はエリートでインテリで、感情に左右される人ではないんです。
繊細で感じやすくてもコントロールする大正の人間です。
めったに心情を吐露することもありません
でもこの「大地の子」は、父が自分の人生と重ねることのできる小説なんですね。
山崎さんは、この小説を書くために3年間中国に住み、監獄も体験したとか
資料をそのまま脚色しないで使うので盗作騒ぎもあったという。
この小説発表後。その印税で、中国残留孤児が日本に帰国した、学資援助の山崎豊子文化財団を作ってるという、
「大地の子」まだ読んでおられない人、関係のない人には興味は薄いかもしれませんが・・
こんな側面もあった小説です。
今日のヒロちゃん
そんな時代もあったんだね~って言ってるかどうか~
読んでくださってありがとう
サランさんに作っていただきましたよ~