先日、かねてから楽しみにしていた中村勘九郎・七之助兄弟の新緑特別公演を見てきました。
もう10年も続いている公演です
名古屋は歌舞伎専門の御園座が改築中で、なかなか歌舞伎公演が見られません
そのせいかフアンが一杯・満員でした。
クラッシクのコンサートでもこんなに混んだことはない。
はじめての経験なくらいのたくさんの観客でした。
中村勘九郎 中村七之助 新緑特別公演2015 告知動画
最初は
{芸談}
若手坂東信吾と名古屋の西川流の本家家元を交えて兄弟4人のトークです。
質問などにも答えてくれました。
「いつも仲がいいのか?」という質問に
「目的が同じなのでけんかはしないのです。」と
父が「俺は一人だったが、お前たちは兄弟があっていいな」という言葉がココロの銘ですと答えたのが印象的でした
{女車引}
菅原伝授手習鑑の三つ子の主人公の松王丸・梅王丸・桜丸の車引きをそれぞれの妻である千代・春・八重に置き換えたしゃれた趣向の舞踏です。
彼女らの着物が松・梅・桜になっていて、すごい絢爛豪華な感じでした。
{仇ゆめ}
壬生川のほとりの野に棲む狸は、島原の深雪太夫に岡惚れ。
何とかして太夫の心をつかみたい狸は、太夫が憧れている舞の師匠の姿に化けて太夫のもとへ。
そして日頃の思いを打ち明けると、日頃から師匠への片思いに苦しんでいた太夫は大喜び。
そんなある日、二人の前に本物の師匠が現れたので、さあ大変。
勘九郎三演じる狸のしぐさの一つ一つがお父様のそれを彷彿させます。
観客からも笑い声が何度も起きました。
勘三郎ゆかりの舞台が、よみがえります。
そして七之助さんの、美雪太夫はきれいだけでなく色っぽい
所作が美しくて、女性の私でもぞくぞくしてきます。
多くの女形でいままでは坂東玉三郎さんが一番と思ってましたが、それを超えるオーラを感じてしまいます
やっぱり生はいいのはビールだけではありませんね。
プラスアルファをかんじます。
こういう表面に出てくるまでに、日夜精進をしてるんだろうなと感じます。
私もちょっと女の色気がにじむ所作を身につけないとと反省しきりでした。
これからの舞台がますます楽しみです。
今日のヒロちゃん
ありがとう、
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