毎週原則として、月曜日の新聞に「朝日歌壇」といって俳句と和歌がのります。
多くの市井の歌詠みが投稿するようです。
俳句も昔は好きでしたがいつのころから、五・七・五・七・七の和歌に心惹かれるようになりました。
今考えますとそれは「百人一首」に小さい頃からしたしんでんでいたこと。
綺麗なお姫さま、(紫式部等)や歌や坊主(蝉丸等)がロマンティックな歌を読んでいるのに魅かれたのかもしれません。
でもなんといても俵那智さんの「サラダ記念日」は
「『 この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」
普通の言葉で、自分の気持ちの和歌が読めるという目からうろこ的歌詠みの立場への転換
それは文学性の高い古典の世界にあった和歌を私の日常の世界にしてくれた気がします。
特に新聞の投稿歌はその折々の庶民の気持ちをうまく表現していると思います。
最近の話題ではホームレス詩人の存在でした
ホームレスの方がその立場から詩情あふれる人間世界を表現されました。、
それが評判になり身元調べが進むとといつしか「そっとしておいて・・」と姿を消されています。
もう一人歌壇愛好者が気にする存在の方。
先週1年8か月ぶりの投稿歌がのりました。
今週は2つ
☆なぜ秋になれば故郷が恋しいか鯖・鰯・河豚・秋刀魚・キビナゴ
☆夕されば刑庭(にわ]の秋風身に染みて祖国(ふるさと)恋し日本語恋し
(アメリカ)郷 隼人
この方はアメリカで死刑判決を受けた方とか、
投稿が途切れると死刑が執行されたのかと心を痛めます。
どんな罪を犯されたのか読者にはわかりんせんが
罪を悔い、故郷を想い、老母を思いやる歌に、みなさん、歌詠みのあわれを感じるのでしょうね。
物のあわれがひとしお感じられるセンチな秋にこんな和歌もいかがでしょうか?
読んでくださってありがとう