信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

りんごの仕事

2017年10月25日 17時21分52秒 | Weblog
犬の治療で元気を取り戻しつつあるが、7月に一緒にブドウの袋かけをした友人から
秋になったらリンゴの仕事をしないかと誘われた。
都会で長らく医療の仕事を続け定年後信州へ移住してから、地域の特性か、花、野菜作りのバイトに声が
かかった。
経験がないが、異業種の経験をする機会は全くないので引き受けてきた。
そして伊那に最終の移住をしてからキャベツやトマト、稲の種もみの苗床作り、トルコ桔梗の定植
ブドウの袋かけと声をかけられる。
なるほど、不定期な季節作業は若いものは定職を求めるから無理で人手不足だ。
元気そうな老人に声がかかる。

限界集落に住んでみると様々な厄介な問題に直面して都会で暮らしていたら、知ることはできないであろう。
野菜や花卉、果実など地方ならでの特産物も自然災害には手も出ない。

今年は夏暑い最中、1週間かかり袋かけしたブドウが先日の台風でわずか数時間で落下した。
オーナー夫婦は泣きながら掃除していた。
同時にリンゴ農家も大被害で収穫時期にその年の収入をかっさらわれた。

僅かな立地での違いで被害の翌日からリンゴ農家からのバイトが始まる。
こちらはリンゴ農家の2代目、父親が病死し、母親は長年の労働で腰痛で仕事が出来なくなり一人息子が
後を継いでいるが母親の通院をし、手広いリンゴ園と梨園の作業が不可能で経験のない自分に仕事が回って来た。

何しろ、限界集落、人手がない。
老人は自分の田畑を守る力もなく、子供たちは家を出てサラリーマン生活だ。

全く経験がないが、まずはリンゴ園に行き作業を説明され一日働いた。
これからの季節は品種はふじ。

パリパリとした触感で甘酸っぱく冬の間長持ちする。
知らなかったが、リンゴのヘタの周りは葉っぱが茂り、それを摘み取りお日様が万遍なく当たり
赤くなるように葉の摘み取り作業があるのだ。出荷まではまだまだある。
たった1日しかリンゴに向き合っていないが、枝への実のつき方は全部違い、若木か老木によっても差があり
葉っぱをむしり取りながら、なるほどね、知らなかった…
ということばかり。
高い枝は脚立に登り作業をするが少々怖い。

地方へ移住して、都会で便利にスーパーできれいな商品を選んで買い物していた自分が知らなかった陰の世界に
入って手伝い、逆にお金を払ってでもいいから勉強させてもらっているという経験が続いている。

食べ物に感謝する気持ちはこの年になってもらった。




りんごのなりくちは葉っぱが茂っている


出荷するにはきれいに摘み取り日に当てて赤くする




高い脚立に初めは足が震えた

難関突破

2017年10月25日 16時26分58秒 | Weblog
10歳以上になった飼い犬の病気は予想していないから、この1年半がんの宣告を受けて治療に入った
愛犬みるきいとの暮らしは過酷だ。

丁度1年半前にもう1頭の年子のロゼが具合が悪いので動物病院へ運び、その夕方には亡くなってしまった。
痛恨はその2週間後に運命というか、発見に及んだ残された1頭のがんに思いは繋がり何が何でもと治療を始めた。

動物のがんの治療の効果は後程聞くと3か月くらいで命を失う様だ。
1日おきに抗がん剤を飲ませ、定期的に転移の検査をして、人間と同じく抗がん剤の副作用の
食欲不振を気にかけハラハラしながら1年が経った。
まあまあ効いて居るかなと思っていたが、今年に入って食事をしなくなった。

痩せてきた。7キロ近くあった体重は4.4キロまで減った。
飼い主も一緒に食欲不振だがそうは言っていられない。
泊りの旅行は不可能になり、近くの娘にも預けられなくなった。

13歳7か月まで何とか毎日口に入るものを選び、ドキドキしながら願うように食べさせたがいよいよ限界。
主治医に相談したところ、抗がん剤が効いているので栄養を確保する方法があり、胃婁を勧められた。

えっ、胃婁?
思わず亡くなった母親の胃婁の治療を思い出し、それまでして痛い思いもさせたくないと抵抗した。
医師曰く、飼っている動物が死期迫ると飼い主は家でゆっくり死なせて上げたい、治療はかわいそうだと断る。
しかしいよいよ危なくなると、見ているのが辛くなり、センセイ何でもいいから生かして下さいと
泣きついて駆け込んで来る。
もうその時は手立てもなく、まだ出来る治療があるときにすべきなのですが、皆さんの考えはそれぞれですから
選択してくださいと言われた。

約1週間痩せていく姿を見てもう我慢の限界で胃婁の手術日を決めた。
10月13日、1泊で全身麻酔でみるきいの胃にはチューブが入った。
翌日、から丸2日間寝たりで動かない犬の姿に慌てた。

術後1日目から高カロリーの流動食をチューブから1日2回、抗生剤と一緒に流し込む。
元医療職で扱いは怖くないはずなのに、身近なものには弱い。
手術前に考えた胃婁の姿は、帰宅して毎日一緒にいると心配し過ぎたようだった。

1か月に1回チューブは取り換えるが、体重が回復し、体力も取り戻せばチューブは
抜けると言われたのが人間と違う点だ。
今術後12日目。
体重が増えてきた。
死んだように思った動かない姿は元気が出てチューブを付けて散歩もするし、やかましく吠えるし
普通の生活に戻って来た。
有り難い。
もうすぐ13歳8か月、せめて突然亡くなった兄弟犬の2年分は多く生きて欲しいと家族とともに願う日々となった。
動物を飼うとかわいい思い出は富士山の山の頂上くらいまで積み上がるが、病気になると悲しみは同じくらいの
高さに及ぶものだ。


わき腹から胃に入ったチューブ<


チューブは3方活栓で注入が便利


高カロリーのパウダーを溶いて注射器で注入する

9月になって

2017年09月06日 13時45分05秒 | Weblog
サマータイムの言葉の響きとははるかに遠い、短い夏が過ぎたように思える。
特に信州はお盆のころからススキの穂が出て秋の虫の声が聞こえ、稲穂が頭を下げ始める。
しかも日没が毎日1分ずつ早くなり、中央アルプスに沈んでいく場所が移っていくことにあぁもう夏は
終わったのねと寂しさを重ねていくことになる。

6月から7月の日中の暑さに負けまいと庭の草取りに励み、毎年そのあとやって来る抵抗力を失い
熱を出すといったパターンに今年はやられなかったとお盆が過ぎた。

今日で手足口病を患ってから4週間が経った。
まったく長かった。
口内炎が出始めて自然に治るどころか風邪の症状も合併し、口内の潰瘍はひどくなる一方、痛さのあまりに
2週間目には受診したが、対症療法しかなく、どうする術もなくうつむきっぱなしのその後だった。

インターネットでは成人が罹患すると酷くなると書いてありまさにその通り。
どんぴしゃり。
首から上の顔面の病気は痛さが日常生活の正気を失い、一日がひどく長く感じる。

長野県ではこの夏のお盆前後で手足口病が子供たちにこれまでに無い感染であったようで
子供や老人がかかると酷くなるという様々な感染症を経験して自分のこの夏の働き方を
反省させられるこの1か月であった。
7月に抱えた課題の心不全の精密検査は先延ばしになってしまった。

バカは治らない。
また来年も歳を考えず、庭を見たら草花や野菜たちを侵略していく雑草を根こそぎ引っこ抜く
毎日になりかねないな。

迷っている

2017年08月28日 16時03分39秒 | Weblog
信州へ移住して10年が過ぎた。
最終の住まいが伊那だが、それも25年10月末に引っ越す。。
地理も覚え、気候や周囲の住民とも馴染み4年目に入る。

今年3月には70歳となり、70歳という感覚が我がことと思えずマゴも保育園に入園し
自由な時間を手に入れた。
園芸作業に大半使えると喜んだが、庭の手入れの70パーセントは草取りという現実。

細々とした外出の用事も田舎暮らしとは思えぬ忙しさでどんどん時間は過ぎ去っていく。
同時に毎日絶えず気になっていたのが長らく続けてきたこのブログの記事の更新だった。

そして7月初め、毎年恒例の人間ドック受診を済ませた。
周囲から若いわねぇ、歳には見えないと常にお世辞を言われ自分でのその気になり
確かに毎年の健康診断での指摘は僅かなものだった。

今回もこれまでより体調も問題なく元気な70代を送るのだ、と楽観視していた。
過去に何度も胃カメラの後も要精密検査になっていたが問題ないと解放された。

午後から全体の結果説明を受け、調子に乗っていた自分に見返りが来た。
7年前にふざけ半分にオプション検査で心臓は強いはずと受けた心不全の血液検査で落とし穴に落ちた。
数値が高めに出て毎年経過検査を受ける羽目になった。
何が原因かわからないが勤務していたのですぐに1年など経ち、有り難いことにやや高めに落ち着く。
そして3年前退職する際はもう心穏やかに伊那に永住して暮らすのだから心臓に悪いリスクはないはずと
中断した。

今年、ドックを受ける際、何だか気になり3年前受けた心不全の検査を蘇らせた。
結果説明で検査結果は他には問題なく、ヤッタァと思ったが、ただ一つだけ2か月後に精密検査を勧められた。
心不全の検査で正常に近くなりつつあった数値がこの3年のブランクで3倍の異常値に上がっていた。
自分でも思いたる理由はなく、結構真剣に受け止めた。
息切れとかあったらすぐに受診してくださいねと言われながら、約1か月間意気消沈した。
健康寿命や平均寿命やもう頭の中を通りすぎ、ああ私はあと5年もこのままいけば生きられないのだ。
と病人の気分になった。

最近有名人の訃報もやたらに多く自分もその中に入るのかと。
折からインスタグラムを始め、少しずつ友人が増えコメントの返りからなんだか面白いぞと
思い、毎日の生活に彩が加わった。ブログに取って代わった。

ブログは原村に引っ越し海外生活になったムスメ、ムスコ、メイとの交信に役に立つかなと始めたもので
時代は変わり通信機器は便利になり、LINEで同時に数人とのメールもやり取りできる。

自分の考えや生活の様子を子供たちに知らせたいと始めたものだが今や書店がどんどん減っていく時代。
長々と書いたものを自分の死後、こどもは読み返すかと考えたらそれはないよと思う。
終活が当たり前になって来て断捨離していかに残すものを淘汰するかの時代だ。

などなど意外と死ぬことを真剣に考え始める材料がやってきたら、ブログもこのまま書き続けるか
10年目の節目で終了するか
精密検査を受け終わるまで自分の頭の中のブログ会議は続くのである。





今年の出来栄え

2017年07月15日 12時56分37秒 | Weblog
先月、梅漬けをしてから1か月が経ち来週は土用の日がやって来る。
土用干しをしなければならない。

今回は南高梅を買い求め、さし酢漬けと赤い減塩梅漬け(ポリ袋で出来るという)を漬けた。
信州へ越して始めた梅漬けは梅の入手先により作り方も出来栄えもまちまちで、いまいち
私の得意はこれ!ということが出来ないが一応若い者たちに任され、年長者としての役割は果たしている。

さし酢漬けは毎年漬けているが、梅の熟し具合と梅の種類によって出来上がりに違いが生じる。
スーパーで出始めに買い求めた南高梅は完熟であったはずが、3本の瓶につけたのが微妙に違いがある。


そして今回初めてNHKのEテレで6月に梅仕事の料理番組でさし酢漬けと簡単、ポリ袋で作る減塩梅干し
を見てやる気が出た。

従来のさし酢漬けは氷砂糖300g,粗塩100g、酢800cc、完熟梅1キロであったが今回はザラメ砂糖に
番組では変わった。

赤い減塩梅漬けは完熟度が違いすっかり完熟した梅とカリカリ梅とでは出来上がりが異なるが
2種類作った。

さて冷蔵庫保存の赤梅干しも今日ポリ袋を開けて中を見た。
本来、重石をしてカビが生えないよう何度も注意して面倒を見るが8%の塩ときび砂糖でカビが生えない
重石もいらないポリ袋に入れたまま出来上がる梅漬けである。



さし酢漬けはふっくらとして土用干ししたらシワクチャの梅になる



赤い減塩梅干しもふっくらとしてカビも生えずおいしそう。

そして昨日ご近所の農家からきれいな中くらいの梅がどうぞと届いた。
断るわけにはいかない。
3.5Kgもあり梅酒にしようか梅ジュースにしようかと迷っているうちに早くも黄色くなってきた。
もはやこれも梅干し行きか。








ポピー残酷物語

2017年06月22日 21時51分34秒 | Weblog
昨日庭の景色が暑くるしいと記事に書いたら決心がついた。
一日中雨が降り1か月ぶりに雨は十分草花や作物に水気を注ぎ、朝起きたら空気が変わっていた。

気温が上がる前に仕事を済ませたい。
気持ちも変わることなく7時からひたすら作業だ。

真っ赤っかの庭に出てまずは裏手の畑に生えているポピーを抜き始める。
畑の方は野菜が一面占めているのでそのあいた通路などにひしめいている。
まずは1時間で引っこ抜いたポピーは山になり、次は一輪車で堆肥のある場所に往復を何度か。

休憩を取りたいが、こういった仕事は勢いが大事。
顔に汗が流れて来て目に入り痛い。

さあ、難関の庭の方だ。
こちらはホント、群生しており引っこ抜くと2株ほどで両手に抱えても一杯になる。
考えている暇はない。
片っ端から心の中できれいに真っ赤に咲き誇っている花にごめんねと謝りながら
抜いては山に積んでいく。

かくして最後は暑くて倒れそうになりながら3時間で終了。
真っ赤っかの庭はピンクのつるバラだけになり、色物はごくごく減ってしまった。
風通しも良くなり、すっきりしたのは間違いない。

本当は満開の花を引っこ抜き捨てるなど罰当たりでたたられそうだが、なぜか落ち着いた色の庭になって
自分の気持ちも落ち着いた。

来年は配色や配置をしっかり考え、群生しそうな草花の苗は早いうちに淘汰しよう。
気持ちとしては淡い色合いの配色の庭を作りたいが、どうしたものか。

雨上がりの気温30度の中汗で全身ずぶぬれ状態で力仕事をやり遂げ1時に家に入った。
老女、こんな危険な作業は来年はやめておこう。

恒例の梅漬け

2017年06月21日 17時05分08秒 | Weblog
毎年、体力の衰えを感じ今年から梅干をつけるのはやめようと、心の中で思う。
そのいい例が野沢菜漬けである。

昨年の冬も食べる量が少ないから買った方がいいと決心したのに
抱えるほどの野沢菜を2軒の農家から頂いた。

今や夏だがほんのわずかしか食べず無駄にすることは違いなく、砂糖や塩は勿論だが寒い日に
洗って漬け込んだ体力を思い直す。

しかし、梅干しは別である。
尊敬し続ける佐藤初女さんや つばたひでこさんを想うと、お二人とも80歳や90歳でも梅干しを大量につけて
おりそれを考えると自分はまだひよっこで、弱音を吐けない。

いつもご近所から大量の青梅を頂き、慌てて梅干しにしていたが今年は奮発して完熟南高梅を買いこんだ。
ムスメやメイの分も私の自慢できる役目と引き受けた。

香りのよい完熟した梅はまるで宝石で愛おしく作業が進む。
今回は各々2キロずつ、信州の誇る横山タカ子先生のレシピを踏襲。

さしす漬け


完熟梅  1キロ
砂糖、ザラメ300g あら塩 100g 酢カップ4

 30分から1時間水に浸けあく抜きし、水分をきれいに拭き取る。
 容器に材料を全部入れて2週間以上置く。
 土用干しを3日3晩行いさし酢に浸し容器に保存する。

青梅の時は外側の皮が硬かったが今年の出来はいかばかりか?

数年前まで原村に住んでいた際、お盆が終わるころ夜大家さんがいきなり10k以上のもいだ青梅を
コンテナに入れ、玄関先に置いて行く。
といったことが続き、諏訪に勤務していたのでその10Kを一晩水に浸けその翌夕、なりくちをしこしこと一晩かかり
楊枝で取り
塩漬けし、さらに赤しそを買ってよくもんで混ぜ大量に出来た梅酢の保存に困った。
しかもお盆過ぎだから土用干しはとっくに終わっている。
今思うと有り難いことだが、体力が落ちてくると10キロはないぜと思う。

さし酢漬けはおいしいしマイルドで作業が軽く、これだけはやめられない夏に向かう前の手仕事である。




3年目の庭作りの反省

2017年06月21日 15時54分23秒 | Weblog
今日は久し振りにまとまった雨が降った。
前回はいつ降ったのか思い出せないほどで土は乾燥し砂漠化した。
野菜や花はじょうろの朝夕の水遣りでは追い付かず、お蔭で毎夕2時間近くかかって水播きして
体がへとへと、筋肉痛が治らない。

周囲の農家は深刻だ。

今日は朝から念願の雨で雨降りの一日がこれほど嬉しく感じることはなかった。
梅雨が明けたらまた日照りで悩むことであろう。

今年の庭はバラを作り始め種類も増え、手間暇かけて面倒見ているので順調に生育して花が咲きだした。










ところが思わぬ伏兵が・・・・。

春先の雑草取りの時おととしはほうき草、昨年はカモミールとマーガレットの軍団を鎌で刈り取った。
半端な数ではなく堆肥置き場は2メートルくらいの山になった。

今年はどこから飛んできたのかポピーの苗があちらこちらに芽が出始め、まあかわいい花だからいいかと
放っておいた。
春の花が咲き始めた頃は邪魔にならず、むしろ雑草よけにいいかもとそのままにした。

ところがバラの季節になり、花が咲き始めた頃から庭は真っ赤っか。
その成長の早いこと、抜き取るには株が大きすぎ、近所の人たちはきれいだから抜かなくてもいいじゃない?
と言われ我慢した。
しかしこの暑さが続き苛々し出した。

















見た目が暑苦しいのだ。
花に責任はないし引っこ抜くことに仏心を続けた自分が悪い。

雨が降って水気を吸った草花はみるみる元気になったが、何とまとまりのない赤い色がきつい
庭なのだろうと殊更思う。

ここは北海道の原野ではない。
ワイルドな庭は自分の望みではなかった。
今年学んだのはいかにポピーは繁殖力が旺盛か。
アイルランドの原野の風景に憧れても自分の庭にはふさわしくなかった。

シックな上品な花壇を目指して励んでいたつもりが結果、バラも百合も目立つこともなく
ここの家のご主人は色彩感覚がめちゃくちゃだと通る人に思われるのではなかろうか。

折角水分を得て元気を取り戻したポピーは今後芥子粒ほどの種をまき散らすから心を鬼にして
明日から刈り取らねば来年恐ろしいことになるのは間違いない。

不思議なことに北側は白い花が咲いているがポピーは生えていない。
夏は白系やブルー系の花がすがすがしい。




空が広いので軌跡が見えた

2017年06月07日 12時34分11秒 | Weblog
昨日の朝、風もなく庭で仕事をしての10時頃。
ふと空を仰ぐと快晴に近い空が縞模様。

そうだ、この時間は山梨方面から日本海方面に向かって飛行機雲が見えることがあると思い出す。
よく見れば同じ方向に飛行機雲が太いのや細いのや、今真上を飛んでいるのが良く見える。

毎日のことではあるのだろうが気象条件に左右され、これほど沢山の軌跡があるのを確認できる日は少ない。
中央アルプスに向かってぐんぐん伸びていく飛行機雲。
ついつい仰ぎ見て周りを見渡すと、飯田方面の上空がとても多く縞模様になっている。
この時間帯は国内の便が多いのだろうか。

屋根の煙突を見たら丁度十字に模様になった雲がまるで煙突から出ている煙に見えた。
乗客になってのこの無数の飛行雲の景色は機内からは見えるはずもなく、田舎の広い広い空の得点か。









久々の雨

2017年05月25日 15時28分49秒 | Weblog
信州へ移住してもと田んぼを宅地にして、4年目を迎えた。
ダダっ広い庭と畑は1年目、2年目、3年目と素人園芸で無秩序に庭木や花が植えられ
しかも興味あるものを広さに任せて植え育て2年間その見返りに自分が苦労した。
ほうき草やマーガレット、カモミールが大量にはびこり翌年は鎌を持って刈り取る作業を経験。

今年は自分を戒めながらこれまで植えてきた木々の植え替えを行い、まあ安定したかなと思うようになった。
既に自分は4歳年取ったのだ。

雨の合間に庭を歩き回ったら結構この季節は花の色が紫や白系統に収まり
落ち着く庭になって来たと思われる。
今年は5月になり一気に花が一度に咲きだした。
これまでと違った雑草は種類が変わって伸びるのが早く
夏日は続き地面は乾燥しっぱなしで少々のじょうろの水遣りでは全く足りず
今日の雨は恵みの雨と感謝した。























庭の真ん中で誇らしげな姿をアピールしているアイルランドポピーは花の大きさがコドモの顔位



広すぎてどうしようと思っていた庭はもはや半分は畑になり20種を超える野菜が育ち始め
残りの花壇は庭を散歩する犬は花が邪魔で歩きにくくなっている。

どうしたものか?

2017年05月25日 15時02分14秒 | Weblog
今から5.6年前に新宿の小田急の花屋さんで買った断崖の女王という多肉植物だが
信州で枯れることなく二株に育った。

昨年の秋この女王マニアのブログから種を蒔くと育つという記事を読んだ。
小さな芥子粒ほどの種を蒔きその後の生育状況が記載されていたが、まさかこの寒い
土地で同じようにいくわけないと思っていた。

今年の1月花が咲いた後めしべと雄蕊を受粉して種らしきものが出来たので水苔に蒔いてみた。
そして3月4日に蒔いた後変化がなくやはりだめか・・・・・と思っていたら何と!



びっしりと鳥肌が立つような光景になった。
だんだん伸びてくるその姿。

手の付けようがない。
間引きするにもピンセットでも難しい。
一つ一つが球根のようになりながら育つことを考えるとこの子たち全部の置き場所が無くなる。

さあこれからどうしよう。
新たな悩みを抱えてしまった。

まさか新たな命をポリパックごと捨てる残酷さも持ち合わせていないし
断崖の女王様は南の国出身なのにこの信州の気候を気に入ってくださった模様だが
うへえ~

畑の野菜はぐんぐん育つが家に入ってこの小さな芽を見ると目がしょぼしょぼするではないか。





まだまだ続く手習い

2017年04月30日 07時44分58秒 | Weblog
マゴが生まれてから再開した刺繍。
洋服や産着の背中に厄除けとして刺繍をするようになった。
産着はすぐに終わり洋服になってから毎月24日の生まれた日にTシャツなどにその季節のをテーマに
刺繍して着せた。

最初は30年以上前にわが子の幼稚園バッグが手作り時代だったので初めて
刺繍針を持ったのが始まりだった。

3歳までマゴの洋服の刺繍は続いたが、保育園に行き出してから様子が変わった。
毎日泥んこで外遊び、長靴は2足は泥だらけ、服は着替えを3枚用意するため
きれいな服はもってのほか。

手洗いでも落ちない泥に毎日着ていく服は変化した。
それでもたまには外出の際はきれいな服は着せたいもので、3歳過ぎてのマゴの衣装係は
クビ寸前だったが思い直して再び刺繍針を持った。

やはり手仕事は好きだ。
3年前の作品を見ると汗が出るほど未熟で恥ずかしい。
姪はドイツ勤務の夫の駐在時代に現地で刺繍教室で学んでプロはだしの腕前になっているが
それに比べると自分の作品は後ろ手に隠しとても見せるものではない。

しかし人間本気になると学ぶことは年齢ではない。
毎晩手元に集中して糸がこんがらがってイラつくが、少しずつ図案が出来上がっていく喜びは
野菜作りや花づくりとはまた違ったいきがいである。
もっともっとうまくなりたいと思うばかりで満足する出来栄えは皆無だが、先は長いものだ。
次は今秋生まれるマゴその2にまた少しは上達した産着を着せることになるのであろうか。









春景色

2017年04月27日 22時59分01秒 | Weblog
間もなくゴールデンウイークが来る。
この季節は周囲の景色が一変する。

静かな田園地帯は朝からトラクターが走り回る。
水田はいつの間にか畦が固められ田起こしが始まるがその前に水田に水が引かれる。
冬の間止まっていた水路に水が勢いよく流れ始めたかと思うともう順番に水が入って2日もすると鏡のようになる。

気が早田ではカエルの声が聞こえてきた。
今朝、トラクターで田んぼをかき回すその後を白鷺がぴたりと着いて後を追っていく。
トラクターでかき回すとその後からは虫や魚が出てくるのを鷺は知っていてずっと後を追っては
何かをついばんでいる。

4月になり桜や桃の花が咲き始めたかと思っていたら、早や田植えの時期がやって来る。
田植えが終わると景色は変わり、中央アルプスの雪も解け始め、水面に映る景色の美しさは
この季節だけの風物詩だ.




10分もするともうさざ波で水面は鏡のようではなくなった



しかしこの景色は早起きしなければ見られない。

水面に映る空木岳と鷺がやってくる時間が一致するのが見られるのは幸運と言えるかもしれない。


間違いなく花は咲く

2017年04月25日 11時38分47秒 | Weblog
今年で4年目になる庭に植えた植木。
もと田んぼだから土が良いのか、庭木は細い苗木であっても3年経つと花が咲き始めた。

原村に住んでいた時は気候が冷涼で雪が多かったためか育たないか、枯れていた。
シンボルツリーのジューンべりーが倍の高さになり今年は花をびっしり付けた。
中央アルプスに向かって真っ白な花が似合う。

            



友人から頂いた富士桜はもともと富士山麓で育つが、この気候にあったのか
花と枝が年々増えていく。



5年前にムスメが結婚する年に昼神温泉の花桃の里に花見に行き、根元に落ちていた
種を拾い庭に蒔いた。
忘れていたが翌年芽を出し、伊那に移住した際移植したらあれよあれよと驚く丈に育ち
今年3m以上に育ち花がこれもびっしり。









この季節雑草取りが毎日のハードワークだが、朝起きての庭の花を見ながらの朝食は
ことさら嬉しい。

欲張り婆さん、70歳の今年は200坪もあるはずの庭が
もう野菜と花畑で余分な場所はなくなってしまった。
毎年配置の悪さに気付き、植え替えする時間も増えてきたが、いよいよバラの
種類が増え、今年のバラ祭りでまた買い込むのではないかと慎重を期する。

今年は豪華な花見

2017年04月25日 10時18分51秒 | Weblog
先週末から桜の花がこの上伊那でも咲き始め、特に伊那、高遠はコヒガンザクラで有名で
今年はやや遅い開花だったが雨にもたたられず花の量も多く圧巻だった。
しかし夜もライトアップされ渋滞も解消されず、週末は反対方面の駒ケ根のほうへ
花見へマゴとムスメと犬を一匹連れて出かけてみた。

昨年の春は突然の愛犬の死とがんの発見とで花を見る気持ちもなく、憔悴しがんの治療でハラハラの毎日で必死で暮らした一年だった。
前例がなく効果が出ているという動物病院のセンセイの言葉に希望を持ち、来年はもしかしたら
いないかもしれないと犬を連れての花見となった。

駒ケ根の故郷の丘という中央アルプスを見下ろす高台で晴れ晴れとした気分でお弁当を食べ
次は花桃が咲きだしたという情報で駒ケ根の中沢地区へ向かった。

   

   
 
    

中沢は奥まったすれ違いも気を使う道路に沿って川沿いに沿って行くと間もなく花桃が
延々と続く。

  



昼神温泉も花桃で有名で驚くばかりの景色だが飯田からさらに遠いので、昨年から近くにした。

中沢はすみよし屋という茶屋のご主人の宮下秀春さんが平成4年から退職後地元に戻り今や25年目だが
毎年30本から40本の花桃の苗木を植え1000本近くの花を植え続けて来た。
毎年9月に種を蒔き翌年5月ごろ芽が出て3か月で苗になり3年目に花が咲くという。

赤やピンク、白、白や赤の混ざりと色とりどりで次々に花が盛りになり5月連休過ぎでも見ごろが続く。
川岸に咲く花桃は風情があり、毎年水仙を1500本その足元に植えていくそうだが
今年は冬の雪が少なかったためか様々な花が一時に咲きだしどこへ視線を移しても
視界には花々が入ってくる。
人混みはあったが皆花を見ている顔は笑顔の善男善女で麗しい心になった季節だ。

  

自宅の近くも散歩の際は立ち止まってしまう花の見どころが沢山ある。