9月27日長野放送の番組で駒ヶ根の千畳敷カールから木曽駒ケ岳に登山する録画を見て
紅葉がかなり進んでいるのを知った。
御嶽山では噴火の惨状に毎日ハラハラしているが、夏休みを取ったムスコが今回は上高地から
涸沢に登山している。
30日の今日まで好天で中央アルプスはガスもかからず今日までは晴れているという。
ずっと続いた犬の介護と自宅から午前中で登れるという
条件の良い千畳敷カールへ息子のいない間に思い切って出かけることにした。
駒ヶ根まで自宅から車で30分余、ロープウエイの麓から電気バスに乗り、しらび平まで40分。
ロープウエイで僅か7分で千畳敷カールに到着した。
ウイークディのことで中高年でほぼ乗客は満員となり皆登山姿で決めている。
この山へ来たのは34年前と12年前でいずれもロープウエイを降りたときはガスで煙り
視界はなかった。
その当時を思い返せば登山者の無防備な姿は減った。
高度を増すごとに驚くような色の紅葉になった。
千畳敷カールは ななかまどの紅葉が見ごろ。来週は多分見ごろは終わるであろう。
遠くに駒ヶ根や伊那市街地が見える
宝剣岳 2931メートル
自宅から一番近くに見える伊那前岳 2883メートル
中岳 2925メートル
頂上の木曽駒ケ岳 2956メートル
遠くに御嶽山の噴煙が上がっているが、この日はガスが強く、救出を断念したという
下山の途中でやっと余裕が出来、登って来た麓を写した。
この日は体力に自信がなく、最近登山から遠ざかり、麓のトレッキングコースを一回りして帰ろう
と予定した。
ところが青空と、せめて宝剣岳までと欲が出てぞろぞろと続く中高年者の後に続いた。
少しずつその列は間隔が出始め、中岳ではコースを間違え、巻き道を選んでしまった。
ぞっとする谷あいを下に見ながら岩場にへばりつき、目の前が開けたときは中岳を過ぎて
目の前は木曽駒ケ岳の麓だ。
頂上を目の前にして戻ることはない。
10時40分に頂上に着いた。
岐阜県側を見ると噴煙を上げている御嶽山を初めてみることができた。
噴煙の高さが500㍍と言うが、この遠い距離から見てももっと高く上がっているに違いない。
胸に迫るものがある。
お昼過ぎには下山に向かい、自宅には犬が待っているので3時過ぎには帰宅できた。
こうして、20代のバリバリ若い独身時代に初めて登った千丈敷カールだがそのときは空木岳も縦走し
山小屋に泊まった。
体の衰えは当然あるが、登りより下りるときの足が弱っているのを感じる。
歳を取ると足がもつれたりつまずきやすいというが、なるほど、理解できる。
又来春になったらこれを機会に折角の信州に住み着いた恩恵に山登りをぼちぼちと始めよう。
ゆっくり、ゆっくり自分のペースで慎重に登れば訓練が出来ていくのではないかと思う。
この2週間は犬の突然の病気で失意の日が続き、気持ちが滅入っていた。
しかしや思い切って気分転換をしたら達成感も大きく、又明日から頑張れる精神に傾いたのである。